恥骨痛・恥骨結合炎についてまとめましたので、ご覧ください。
◆恥骨とは?◆
恥骨は、骨盤を構成している骨の一部です。左右にある恥骨が、クッションの役割をしている軟骨円板により結合しています。下腹部と陰部の境目にあるので、ご自分でも触ってみると恥骨を確認できます。
◆恥骨結合炎とは?◆
左右にある恥骨を結合する軟骨円板の炎症です。普通の生活をしているだけではここを痛めることはほとんどありません。サッカーやマラソンなど足をよく使うスポーツでは、軟骨・靭帯・腱に継続して負担がかかるので、痛みがでてきます。 恥骨結合炎は、慢性化して治りにくくなる事もあります。
◆恥骨結合炎の症状 ◆
・鼡径部(脚の付け根)が痛い
・恥骨が痛い
・太ももや腹部に放散する痛みが出る
・ランニングすると痛い
・ボールを蹴る時に痛い
・恥骨部を押すと痛い
◆恥骨痛の原因◆
★スポーツによる負担★
ランニングやキック動作などを繰り返していると、恥骨部に負担がかかります。恥骨結合の軟骨円板が捻れたり、恥骨に付着している筋肉(お腹や太ももの筋肉)に引っ張られる事により炎症が生じます。
★姿勢が悪い★
恥骨は、骨盤を構成している骨の一部です。姿勢(骨盤の傾き・骨盤の歪み)が崩れていると、恥骨に付着している筋肉(腰・お腹・太ももの筋肉)が無理に引っ張られるために痛みがでてきます。
★妊娠・出産★
妊娠・出産により骨盤(恥骨結合部)に歪みが生じ、恥骨に痛みが生じる場合があります。
◆サッカー選手の職業病◆
サッカーでは、急激なダッシュ・ストップ・方向転換などを頻繁に行うために、骨盤や股関節には大きな負担がかかります。また足の内側でボールを蹴るインサイドキックをすると内転筋の恥骨付着部には大きな負荷が加わります。これらの動作を繰り返し行っていると、恥骨結合部の骨と軟骨がこすれ合い、炎症により痛みが出てきます。
◆妊娠中・出産後の恥骨痛◆
妊娠・出産時には、胎児のスペースを確保する為に、ホルモンの働きにより骨盤の関節(骨結合や仙腸関節)が緩みます。その際に、負担がかかって炎症を起こす場合があります。
★妊娠中★
胎児(赤ちゃん)の圧迫や骨盤の緩みなどが原因で、恥骨に痛みが起きやすくなります。臨月は胎児が下がってくるので、特に痛みを感じる事が多いようです。
★出産★
出産時に開いた恥骨結合が、産後に閉じないで開いたまま(恥骨結合離開 )になっていたり、左右の恥骨が別々の方向に歪んでしまい、恥骨に痛みがでてしまう場合があります。
※これらの歪みによって痛みが出ている場合は、専門家にご相談下さい。
◆その他の障害 ◆
・大腿内転筋付着部炎
・大腿直筋炎
・腹直筋付着部炎
・腸腰筋炎
・鼡径ヘルニア(スポーツヘルニア)
◆病院での診断・治療◆
骨に変化が及んでいる場合(左右の恥骨の高さが違う、結合部が変形しているなど・・・)は、レントゲンやCTの撮影でわかります。
・痛みが強い場合は安静にする
・消炎・鎮痛剤の投与
・ステロイドホルモンの注射
・手術
◆痛みがでたら・・・◆
まずは「冷やす!」「安静!」にすることが大切です。治まってきたら、痛みがでない範囲でストレッチを入念に行うとよいでしょう。
◆鍼灸マッサージによる治療 ◆
腰・お腹・太ももの筋肉の緊張を和らげたり、痛み和らげる目的で鍼灸治療を行います。
恥骨に付着している筋肉(お腹や太ももの筋肉)の緊張を和らげて、恥骨の負担を軽減させることが大切です。
恥骨は、骨盤を構成している骨の一部です。姿勢(骨盤の傾き・骨盤の歪み)が崩れていると、恥骨に付着している筋肉が無理に引っ張られるため痛みがでてきます。骨盤に付着している筋肉(腰や太ももの筋肉)は、骨盤の歪みに関係してきます。その為、腰の筋肉をケアする事も大切です。
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