前回のあらすじ
テニスの名門・音ノ木坂学院高校に入学することになった兵藤瑞希。
しかし入学して早々、音ノ木が廃校になるという事実が発表される。
瑞希は教室で西木野真姫に出会うが、まともに会話すらできなかった。
瑞希はテニス部の体験入部へと行くが、人数制限により、参加することができず、そこで立川カレンと出会う。
翌日も体験入部の参加を逃した瑞希は、渡辺水琴とも出会う。
テニス部の練習の見学中に、一時観衆の視線は一人の少女の方へ向く。
それは、瑞希が最初に話しかけた真姫だった。
真姫が天才テニスプレーヤーだと知った瑞希は、真姫の方へと駆け寄るも、彼女が放った言葉は…
真姫「私、テニス部には入らないわよ。」
瑞希「…ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええええええええええ?」
Genius 02「天才・西木野真姫」
瑞希「な、なんでですか!?あれほどの実力の持ち主なのに?」
真姫「だって、部活とかクラブチームって退屈なのよね。私ほどの実力を持った人もいないし…」
瑞希「え、でも中学では部活やってたんですよね?」
真姫「やってないわよ。」
瑞希「クラブチームは?」
真姫「入ってないわよ。」
瑞希「じゃあ、今までどこで練習してきたんですか?」
真姫「家とか、近所の練習場とか…」
瑞希「それで今までやってきたんですか?」
真姫「当然でしょ。」
瑞希(ある意味凄いよ、この人…)
―翌日の放課後
瑞希「ねえ!西木野さん!」
真姫「ヴぇえ!?あなた声大きいのよ!もうちょっと静かに声かけなさいよ!」
瑞希「あはは、ゴメン…。それでさ、西木野さん!テニス部の体験入部行きましょうよ!」
真姫「はあ?昨日テニス部には入らないって言ったばっかでしょ。」
瑞希「ええ!行こうよ!今日一日だけでいいからさ!」
真姫「…オコトワリシマス。」
瑞希「ああ!待ってよ!ちょっと顔出すだけでいいですから!ね?こっちに来てください!」
―真姫の手を取り、強引に体験入部へと連れて行く瑞希
真姫「ちょっと!放しなさいよ!…ねえ、ちょっとってば!…っちょ、きゃああああ!」
―テニスコートにて
瑞希「やった♡今日は練習参加できた!西木野さん!着きましたよ!」
真姫「…なんで私がこんな目に…」
カレン「お!瑞希じゃん!それに…え!?西木野真姫??」
瑞希「あ、立川さんも練習に参加できたんですね!そうなんです!私たち、同じクラスで連れて来ちゃいました♡」
カレン「凄いじゃん!凄いじゃん!私、立川カレン!よろしくね!」
真姫「…よろしく。」
水琴「あ、あの…」
瑞希「あ、こっちは渡辺水琴さんです。あはは、このこ恥ずかしがり屋だから…。ほら、渡辺さん!」
水琴「よ、よろしくお願いします!」
真姫「…うん。」
カレン「あれ…?レギュラーのみんなはどこにいるんだろう?」
部員A「ああ、今日レギュラーはみんなミーティング中でね。しばらくしたら来るよ。」
部員B「君たち体験入部だよね?コート空いてるから先輩たちが来るまで、練習していいよ。」
カレン「やった!ありがとうございます!」
真姫「…やっぱり、私帰る…」
瑞希「ええ!ちょっと待ってくださいよ!」
???「ねえ、そこのあんた」
水琴「な、何でしょうか!?」
???「ちょっと私の練習に付き合ってくれない。」
水琴「…あ、はい!よろしくお願いします!」
???「OK、ありがとう。あたしは太田縁(おおた ゆかり)よ。」
―そして水琴をコートに立たせると、縁は高速サーブを水琴めがけて打つのであった。
スパァン!
水琴「きゃあああああ!」
縁「ああ、ゴメンゴメンwちょっと力が入っちゃったwじゃあもう一度行くわね。」
ガヤ「はは、縁ったら相変わらず手加減ってものを知らないんだからw」
パァン!
水琴「きゃあああああああ!」
カレン「ちょっとあんた!水琴に何してんのよ!」
瑞希「ちょっと、立川さん。一応先輩ですよ。」
カレン「…でも、だって。水琴をこんな目にあわせるなんて許せない!」
縁「はあ?あたしはただそいつと練習してやってるだけだけど?wそれとも、あんたが代わりに相手してくれるとでも言うの?ww」
カレン「う、うぅ…。の、望むところよ!」
瑞希「え、ちょっと、立川さんいいんですか?」
カレン「だ、だって…これ以上水琴がいじめられるのを見てられないんだもん!」
瑞希「でも、立川さんに何かあったら…」
真姫「ねえ、そこのあんた。」
瑞希「に、西木野さん!」
縁「はあ?あんた誰?」
真姫「もし良かったら、私が相手してあげるわよ。」
縁「ははーん。随分と生意気な一年生ねwwまあいいわ、練習相手になってくれるっていうんならw」
真姫「いるよね。弱いからって自分より下手な人見つけていじめる人。」
縁「はあ?あんた、誰に向かって口利いてんのよ?まあいいわwあんたそこに立ちなさい!」
―そして真姫をコートに立たせ、再び高速サーブを打つ縁。
スパァン!
縁「ほら?wさっきまでの威勢はどうしたのwびっくりして動くことすらできないなんてw」
真姫「へえ。確かにスピードはあるけど、ただ叩きつけるように力任せに打っただけのフラットサーブ。コントロールも悪いし、実戦じゃ通用しないわね。」
縁「はあ?ww何言ってんの、あんたwwまあいいわ。そこまで言うなら、返してみなさいよっ!」
スパァン!
パコーン!
ガヤ「嘘?あの1年縁の高速サーブを返した!?」
縁「なになにwあんなのまぐれよwまあ次は本気出すからw」
スパァン!
パコーン!
ガヤ「う、嘘…。また返したよ…。しかもラインギリギリに。」
瑞希「す、凄い…」
真姫「だから言ったでしょ。そんなサーブじゃ実戦で通用しないって。やっぱりここの部員も、この程度なのね。」
縁「くっ!この1年、調子に乗りやがって!」
―そして縁がサーブを打とうとしたその瞬間、部長の絵里が姿を現した。
絵里「ちょっと、あなたたち!何してるの!」
縁たち「ヒッ!ぶ、部長…。」
絵里「まだ体験入部の新入生にそんなことするなんて。認められないわぁ。今すぐグラウンド10周!」
縁たち「は、はい!」
絵里「みんな、ごめんね。後輩たちが迷惑をかけたようで。」
カレン「え、あ、あの。なんかその、ありがとうございました!」
絵里「いえいえ。むしろこんなことになったのも部長の私の責任だから。」
真姫「ねえ、あなたが部長?」
絵里「ええ、そうだけど。あなた、まさか…。」
真姫「ここの部員も大したことないわね。ねえあなた、私と勝負しない?」
瑞希「え、嘘!?」
カレン「真姫ちゃんが部長と勝負!?」
―いきなり音ノ木の部長・絢瀬絵里に勝負を挑んだ真姫、勝負の行方は…?
今回はここまで。
真姫ちゃんのキャラがかなり生意気になってしまいましたw
おそらく初期の頃の設定に近い?
まあ「そんなこと言わねえよ。」ってのは承知ですwと言うかだいぶキャラは変えてる部分が多い?
相変わらずの文章力ですねw
明らかにμ'sのみんなよりも
おそらく次辺りから出番が増えてくると思うので期待していてください。
でわでわ