先日、娘の所へ行った。
テーブルに何冊か置いてあった中の1冊。
「根っからの悪人っているの?」
パラパラめくって開いたら、
「佐賀バスジャック事件」のページだった。
私の記憶にも微かに残っていた事件。
17才の高校生が牛刀を持って高速バスを乗っ取り゙、
乗客を人質にした、その途上で、人をあやめてしまった。怪我人も出るんだが、。
ニュースとして聞くと、「何やってんだ!容疑者はー!」
くらいにしか考えないんだが、この本で事件の詳細、容疑者の背景を知ると、
全く違った感情がわいてきた。
勿論、人をあやめることは、悪いことなんだけれど、
その高校生の居場所、人として存在するコトを、周りの人達から認めてもらえなかった感覚は、
なぜだか理解できて、涙が滲んでしまう。
イジメをする人間、
引きこもりにほとほと困って、
息子を精神病院にいれる親御さん、
この噛み合わない歯車を元にほぐすには
丁寧に時間をかけなければ、戻せない。
そんな所で、
「事件」と言われる事は起こるのかもしれない。
荒療治 ダカラね!
この事件のあと、
怪我を負った山口さんという方は、
心理学を学んだり、
容疑者と面会したり、
「居場所」を創る活動をされている、という。
人間 この不思議な生きもの、
心の奥に神を宿すもの!!