やっぱりね、この仕事が大好きで

自分の手から生み出したもので

お客様が心底喜んでくれる

こんな楽しい仕事はないと思う。

1日15時間労働して、すでに2ケ月。

死に物狂いで働いて、でも確実に手ごたえはあるから頑張れる。


ちょっぴり悲しくなるのは、リピーターのお客様が

「旦那さんは?」と質問されること。

いまさら感傷でしかないけど、これからはその痛みはちゃんと引き受けて生きていくよ。


たまに夫はどこで何をしているのだろうと頭をよぎる。転職回数10回以上の彼にとってこの仕事はずっと続けたい仕事だった。

それ自体は本当だったと思う。

でもその理由はお客様から褒められるから。

自己肯定感が上がるから。

だからもっと褒められたいと、大きな夢を抱いてしまったのだと思う。

劣等感を覆い隠すために、私のためと言いながら自分が叶えたい壮大な夢のために私を犠牲にしてきたのだ。

表面的にはすごく優しい夫だった。

だけど、誰よりも残酷に私を傷つける人だった。

幼少期に人より優れていなければ賞賛されない、ずっと周りからの評価が自分自身の評価だと満たされない痛みを抱えていたのだと思う。


私は自分の夢を叶えるきっかけを作ってくれた彼に対して、本当に感謝していた。

ただ彼は一緒に夢を叶えられる人ではなかった。

ただここに導いてくれた。

それが彼にとっては夢を叶えたの認識で、地味な仕事を嫌い、ただただお客様と話すことが彼にとって楽しいことになってしまっていた。

お客様が求めることではなく、自分が楽しいと思うことを求めて。

たぶんそれは途中で変わったのではなく、はじめから自己中だったのだ。


私は私を幸せにすると決めた。

凍り付かせていた感情がもうこれ以上押さえつけられるのは無理だと言ってる。

私は私で1人で行かなきゃ。

もう彼の一部として彼の責任を負うのは止めた。

彼は彼で自立して学んでいく必要があるからだ。


頭の中でぐるぐる考えて

やらなければならないことをもくもくとこなしているけど、自分の感情がよくわからなくなっている。

自分じゃない遠い感情でお客様が喜んでくれて良かったーとか、美味しそうな物を食べたい!と思うけど実際に食べたら???特に感想を持てない。


おかしいな?

なんでかな?

今が忙しすぎるから?


まるで機械になった気分。

来月になれば仕事もおちつくから、自分の感情も目覚めるのかな?目覚めたらいいな。