振り返る | 株式会社コーガンズ・エンターテイメント

振り返る

振り返りします。

余裕が無かった。
ハードコア禁止の発表は木曜日。
完全に思い描いていた内容に関しては書き換えが求められた。

本当はもっとSAGATの為に掛け合った方が良かったのかと自問自答する。
しかし今回から代表代行として会場の責任者になるプリンス石井。
奔走しまくりで無理をさせていた。
これ以上無理をしたら壊れてしまうと思った。

対戦相手だけど連絡くらいはする。
SAGATに事情を話して彼も納得した。

でも無念というか・・・
憤りというものは感じられた。

俺は大人だし、チャンピオンだから切りかえればいい。
でもあいつはそうじゃない。
20歳位の若者は多かれ少なかれ大人とか世の中の不条理とか
そういうのといつも闘っているもんなんじゃないかなと。
自分もそうだったと思う。
かつては怒りを堪えて壁を殴っていたと思う。
そこを「大人になれ」とは俺は言えなかった。

だから、そんな感情を俺は共有する事にした。
共有する事によって本当のあの野獣のポテンシャルとか気持ちとか
そういうのをトレース出来たのかもしれない。
試合が終わるまでは俺もファッキン大人、ファッキン不条理の気持ちだったと思う。
だから当日はいつもより顔は強張っていたかもしれない。

とにかく余裕が無かった。

闘いの戦法も変えなければならなかった。
3本勝負だったら一本目負けてもこの最強説は崩れない。
SAGAT10分最強説に3カウント取られる事なく
挑戦して且つ表現していかなければならなかった。

6月にリミッターはずすって言ったけど、いきなり来たね(笑)
いつもは早い展開の技の出しどころもあるけど、休みつつ出来る範囲で組み立てていたけど

今回はノンストップ10分!
俺が持つかどうか。
技らしい技は全然出せなかったけどとにかく「かわす」「いなす」「あがらう」
これをやり続けた。

賭けでした。
そしてあの野獣の10分手前の猛攻は凄まじかった。
自分で言うのもなんだけど、
交通事故みたいにドーンってぶつかってきてドカーンってブン投げられ。
今まで感じた事のない圧力だったな。
凄まじいの一言だな。

正調のゴアの受け身はセリーナVS華名でみた華名の受け身を参考にしたね。
あれいいバンプだと思う。
華名は誇張が無ければなぁと良く思う。
言う程ではない。

ドカーンって衝撃。
ここら辺で10分経過したんだよな?
第一目標達成!
SAGAT10分最強説、間違いない。

しかし、大波の後は少し隙が出来るものだ。
場外へ誘い込む。
場外は一度使ってみたかった無駄に走ってドロップキックを敢行(笑)
ジェフみたいに。

しかしねー
頭突き嫌い。
クラクラしてますとなんか頭上にSAGATがいる。
あの体が宙を舞ったよ(笑)
首にキタ。
腕がしびれた。
場外ダイブってやっぱ威力あるわー
この日一番のダメージ。

ゴア対策。
いっぱい考えたのだ。
カウンターしかり。
アメリカから一時帰省していたTAKA SUZUKIとも練習して何個か。
その中の一つがこれ。
テイオークラッチで返す。

でも狙いはフォールではない。
10分過ぎるまではこの返しは使わないと決めていた。
狙いは足。
序盤は足なんか持ってもブン投げられて終わりだっただろうね。
実際隙もなかったし。
でもこの中盤のタイミングなら。
そして唯一の弱点的に見えるあの足を。
いけるはず。

狙いはバッチリ。
パントキック。

痛かっただろうなー
膝ビックブーツ。
ベッドシーンに知らぬ間にパクられていたらしい(笑)
ハレタコーガンはオープンソースなんで。

シャープシューターも狙ってましたよー
一発目は思いっきりぶん殴られたから罠を張りました。
まさか雁之助から来るとは思わんだろうに。

終盤やる技が無かったからビッグサイトウとリヴァ沢とメソの技をパクる。
序盤はましーんをパクる。
WINはまだこんなに出てないレスラーがいる。
それでも手伝いに来てくれる。

素晴らしい事だ!
12月はまだまだこういうのが出てくるかもよー
そして技のない俺には助かる(笑)

デスバレーは徹底的に体重で潰される。
ならばと肩車式。
これも嫌われる。
ならば雪崩式ミリオンダラー。
我ながら理詰めの展開(笑)

しかしやってくれた。
ゴアっていうか心中だよね(笑)
体重浴びせてきやがった。
物凄い痛い!

ゴアグラインドは警戒してたのに、あの巨人殺しがキツイ。
そしてついに喰らってしまった。
あれでフォールされてたら負けていた。マジで。

やはり未知の領域。
ウォーズマンではないが思考能力に関してもいささか鈍ったか?
フォールにいかず無意識パラノイアの体勢。

「レフリーこいつ凶器持ってる」

そう言ってレフリーを誘い出して誤爆をさそう。
オナルドがナイスタイミング!
介入のタイミングも椅子の渡し方も。

しかし、SAGATはなんで椅子喰らって笑ってやがるんだ?
キ〇ガイだよ。
椅子&アックスボンバーのも効かないしバッコバコにやられるし。
あとでVTR見たけどオナルドもカワグチもやられてた(笑)

最後は結構覚えてないや。
なんか避けて、狂気の渦に導かれてなんかベルトローリング張り手。

最後は新技コブラクラッチ逆打。
ナブカブアンさんはミリオンダラー式逆打って書いてあったなー。
どっちかで(笑)
アレは地味に返しにくいから。


破壊と狂気

魅せれたかな?
最後はプロレスに戻したかったから抑え込みで。

3本勝負の方が一見さんに分かりやすい展開が作れたんじゃないかなと思ったけど
規定概念がない通常ルールでの転調はR指定なプロレスだったかな?
逆に通常ルールによる違和感が噛み砕けない試合にしたんじゃないかなと思う。

アンケートも如実に出てたかな?
男は大好き、女性は怖い。
こんな感じでした。

でも二人の描いた絵はこういうのじゃないかなと思った。
ヌカ床を変えないといけない。
そういう緊急性が功を奏したのかもしれない。

SAGATのイメージ

破壊と狂気

これをどうしても表現したかった。
SAGATの強さ。
表現したかった。


なにより、SAGATっていう怪物を相手に出来た事が嬉しい。
あれはあっちの山で登ってもいいんじゃないかなと思った。
本物。
尊敬する。
尊敬される人がレスラーであって欲しい。
あいつはあんな怖い顔して人一倍他人を気遣い出来る奴だ。
だから何度も損している。
でもそんな時でも文句も言わずに粛々とプロレスをやり続ける男だ。
あいつはレスラーだ。
何か残してやれるなら、作品かな。
こういう作品。
勝ちは頂きましたが、なんか俺もキ〇ガイが伝染したかもしれない(笑)
気に入って頂けたらと思う。

ああ、あとあのスチールイスをやる。
あんだけ荒々しく使うんだからお前のが似合ってる。

「俺達は素晴らしい」
今日も証明した。
お疲れさまでした。

しかし、そんなSAGATの闘いはまだ続くそうだ。
来週は


ハリケーン津田


うわー
ガッツンガッツンだよ!
これも見なきゃ損するぜ。


最後に小豆沢のファウンダーが嫌いな言葉で締めたいと思います。

「これで旨い酒が飲める」




ひひひ。