昨日、旅に行ってきました。
旅と言っても、用事があって高知から須崎間の各駅停車の汽車に乗っただけなんですけど。
1時間ちょっとでしたが、のんびりとしたいい時間をすごし、すごく旅した気分になりました。
でもね、その汽車に乗るまでが大変だったんです。
その日、会社で仕事してて、気づいたら2時。汽車の発車時刻は2時21分。
これに乗り遅れてしまうと田舎なので次の便まで2時間も待たなくてはなりません。
あわてて会社を出て、家に着いたのが2時15分。
最寄の無人駅まで歩いて10分の距離、さぁ汽車の発車まで残り6分しかありません。
そこは走るしかないっしょ!
セリヌンティウスの元へ向かうメロスの如く!
でも、そういう時に限って、携帯がかかってきたりするんですよね。
走りながら携帯って、ちょっとドラマのワンシーンぽいです。
「これで食パンくわえてたら完璧。」
とか
「そこの曲がり角で美少女とぶつかる。」
そんなおバカなこと考えながら走っていると、
駅の方から「カンッ!カンッ!」と踏切の音が聞こえてくるではありませんかっ!
あわてて、そこから全力疾走ですよ。
でも、頭の中では「発車まであと2分もあるし、逆方向の汽車じゃないの?」なんて、ふと頭をよぎったのですが、乗り遅れない為にも踏切まで全力疾走です。
踏切について唖然としました。目の前に目的の汽車が止まってるんです。
逆方向を確認しても、別の汽車が来る様子もありません。
”誰が為に鐘は鳴る”
そう、目的の汽車の為にです!
しかも、踏切に行く手を阻まれ、これ以上先に進めません。
図)現在の位置関係
【アクシデント!】
踏切の前で立ち往生、1回休み。
人生ゲームに例えると、こんな感じ。
ええ、最悪の状況です。
待てど暮らせど、踏切は開く気配すらありません。
そらそうです、この汽車のための踏切ですから!
回り道しようにも、もう時間がありません。
ブオオオオ、ブオオオオオオーーーー!
さらに追い討ちをかけるかのように、エンジン音がどんどん大きくなっていきます。
このままでは、乗るはずの汽車をあたたかく見送ってしまうではないですか!
ここまで必死に走ってきたのに、そんな結末なんてありえません!
いけないこととは分かっているのですが、背に腹はかえられない!
そこで人生初の踏切くぐりです。
自分で言うのもなんですが、それはそれは見事なくぐりっぷりでした。
2本目なんて、ピョーンと軽く飛び越えてましたからね、結構な記録が出てたと思います。
でも、よいこのみんなは絶対マネしないように。
最後に猛ダッシュを決め、飛び乗ったとたん、ドアがプシュー。
ほんとに間一髪で、あそこで躊躇していれば、間違いなく乗り遅れてました。
まぁ、乗り遅れなくてよかったのですが、
春の木漏れ日のこんな日に、ひとり車内で汗ダラダラ。
しかも「ハァハァ」言ってるし、周りから見ればただの変質者でしたね。
でもね、汽車っていいですよ。
特急じゃなくあえて各駅停車の汽車に乗ったのですが、
ほんとに時間がゆっく~りと流れていきます。
車窓からのぞく、車からでは見られない町並みや景色、そして、そこで暮らす人たち。
そこでは春の到来をつげる菜の花が咲き。
そこでは少年たちが一生懸命、野球をやっている。
そこでは親子がこちらに向かって手を振っている。
まるで映画を見ているようです。
また、いろんな人が乗ってきては、降りていきます。
疲れた表情のおじさん、部活帰りの学生さんやみかんをくれたおばあちゃん。
僕を含め、いろんな生活を乗せて、この汽車は走っているんだなと。
少し感動してしまいました。
みなさんも、ちょっと旅に出てみませんか?
ふだんと少し違った風景を探しに。
【追伸】
駅のトイレに張られていた張り紙。
挿絵がナイス!




