息子は今まで注射をされても無反応だった




採血の時に血管にうまく針が刺さらなくて


何度も何度もやり直しされても無反応だった





ピクリとも動かず


心拍も変化なし






私は「この子は痛みを感じることができないのかな」


と心のどこかで思っていた







以前の病院の小児病棟に入院していた際


よく処置室から「ぎゃー!」と凄まじい泣き声が聞こえてきて


見ると採血や点滴を嫌がって暴れまくる子供を


看護師や先生が押さえてなんとか針を入れようとしている姿を


何度も目撃した




子供は吐きそうなくらい泣き叫び


大人は汗だくになって押さえて


それはそれは大変そうな現場なんだけれど


私にはとても新鮮で羨ましく思えて仕方がなかった







「痛い」なんてイヤなことは分からない方がいいのでは?


と思われる方もいるかもしれないが


身体に不調や不快感があった場合


「痛い」や「つらい」等の感覚がわかり表現できることによって


介護する私たちが早く不調を発見することができる





息子の場合泣けないし訴える方法がとても小さく少ない



なのですごく体調が悪い状態でも


採血して基準値が大幅に超えている検査結果を見て


初めてわかるということも少なくない




だから「痛い」とか「つらい」ことを感じて表現できると


もっと早く不調を分かってあげられるのにと思っていた








そんな息子が


今月上旬にインフルエンザの予防接種を打った際


今までになかった反応を見せた





先生が針を刺して液を入れた時


息子がピクッと一瞬力を入れて反応したのだ





瞬きしたら見逃してしまいそうなくらい一瞬の出来事だった




嬉しかった



ただの偶然かもしれないけど嬉しかった








「痛いのわかるようになったの?


痛かったね 痛かったね」





息子なりの精一杯の「痛い」の訴えが


私は嬉しすぎて笑いながらいっぱい頭をなでた









また一つ小さくて大きな発見をすることができた