以前国語要覧をパラパラ見ていて

この作家知らないなあと思った記憶があります

岩波文庫本の新刊で発見して読んでみました




↑の経歴です

もうあっちこっち行くわ

精神は安定しないわで

もう少し落ち着いたら〜(汗)と言いたくなる位

長崎、漢口、ロシア、フランス、東京

日本語、ロシア語、フランス語

英語、ドイツ語


生活に困って牛殺しの群れへ飛び込んで

牛の皮を剥いだり豚の毛をむしったりして

血まみれになって働いたりする

でも悲壮感がないのです

  

解説に

大正最後の五年間に大人気になるが

作家達の嫉妬と羨望を受ける

作家達は文壇における既得権を守ろうと

誹謗中傷する

バッシング、文壇からの追放

…とありました


話はあっちこっちに飛ぶけれど

文体が大正時代とは思えない現代的な文章


そして生まれてからずっとかなり

悲惨な人生なのに

サバサバしてるのです

何となくロシア人気質な印象を受けました


大正時代、こんなだったのかと

覗き見た様で

興味深い作品でした〜