自分の体がどうかなってしまう、 ひょっとしたら死んでしまうかもしれない。 だから少し寒かった、あの日の早朝に 近くの池に一緒にどうしても行きたいと 仕事で出発前の忙しい俺に 無理に言ってきたんだよな。 いっこが無理を言うなんて滅多にない。 多分、15分くらいしか散歩しなかったと思うけど 帰ってきたら玄関の所に座り込んで 、おれのことを少し涙ぐみながら悲しい顔をして見送った 。もうお別れのような…。会えないような…。
俺は仕事へ行ったけれど、 そんな嫌な感じをさせていたから、 車を運転しながらずっと涙が止まらなかった 。いっこはただ、ただ、 池で泳いでいるかものように ただ、ただ普通の生活が出来ればよかったのにね。 ただ、ただ普通の日常が遅れていればそれで幸せだったのにね。 そんなこともさせてあげられなかった。 ごめんね、本当にごめんね。