4月3日は「輸入洋酒の日」。以前も、この日を取り上げた記事を紹介していますが、本日はテーマを変えてご紹介。ウイスキーやブランデー、ワインなど、洋酒の代表的な産地についてはなんとなくイメージが湧くかもしれませんが、実際最も消費量の多い国はどこなのでしょうか。本日は洋酒それぞれの消費量をランキング形式でご紹介します。今回の記事を通して、新しい国のお酒についても興味を持つきっかけになれば幸いです。

 

輸入洋酒について

 
輸入洋酒の日を制定した「日本洋酒輸入協会」によると、酒税法上で輸入洋酒は「発泡性酒類、醸造酒類、蒸留酒類、混成酒類」の4種類に分かれています。さらに、発泡性酒類は、ビールや発泡酒、醸造酒類はワインやシードル、蒸留種類はウイスキーやブランデー、混成酒類はベルモットやリキュールが該当します。
また、西洋化が訪れた明治維新前から作られ流通している日本酒や焼酎などを和酒と呼び、それらと対比してウイスキーやワインなどを洋酒と表現することもあります。
 

洋酒の消費量ランキング:ウイスキー

 
ウイスキーの主要産地といえば、カナディアンウイスキーのカナダや、スコッチと呼ばれるスコットランドなどが有名ですが、消費量で見るとどの国がトップなのでしょうか。
21年の統計では世界で最もウイスキーを飲む国は、インドです。もしかしたら想像がつく人もいるかもしれませんが、2位のアメリカに2倍以上の差をつけています。
これだけたくさんのウイスキーがインドで消費されるのには理由があり、インドのウイスキーは非常に安価で楽しむことができ、人口も世界で2番目に多いことから消費量がトップになっていると考えられます。
一方で、インド国内で最も多く消費されているウイスキー銘柄は、国際基準ではウイスキーに当てはまらず、EU国内での販売は行うことができません。国際基準によるウイスキーの定義では「穀物を原料とする蒸留酒を木の樽で熟成させたもの」でなければならず、この条件を満たしていないインディアンウイスキーは、厳密にはウイスキーと言い難いという意見もあります。
ウイスキーの定義や製造について興味のある方は前回の記事をご覧ください。
ちなみに国別消費量の日本の位置づけは3番目であり、日本は世界的に見てもウイスキー好きの国と言えるでしょう。令和元年の統計ではありますが、国税庁によると日本のウイスキー消費量は平成26年度から30年度にかけて上昇傾向にあり、ウイスキーを楽しまれる方が増えているという実情もあります。
 

洋酒の消費量ランキング:ワイン

 
つづいてワインの消費量を国別で見ていきます。ワインの主要産地はフランスやイタリアを想像するかと思いますが、21年度の統計では消費量トップはアメリカです。人口に比例する部分はありますが、2位につけているのはフランスで、やはりフランスはワインの国と言えるでしょう。そして3番目にイタリアと続きます。ちなみに日本は16位となっており、アジアでは中国に次ぐ消費量を誇ります。
国内に焦点を当ててみるとどうでしょうか。16年度の統計によると、ワインの消費量を都道府県別にランキングするとトップは東京都となり、次点に山梨県、そして長野県と続きます。都道府県別の統計でも似たような結果となり、人口が多い東京都に次いで主要産地の山梨県、長野県と続く結果となりました。やはりワイン産地のイメージ通り、山梨県と長野県が上位に入る形となりました。
 

洋酒の消費量ランキング:ビール

 
つづいてビールの国別消費量についてご紹介します。ビールは比較的安価に楽しむことができ、ご家庭でも日常的に親しまれているお酒のひとつです。21年度の統計によると、ビールを最も多く飲んでいる国は中国です2位にはアメリカが続き、3番目はブラジル、そしてロシア、メキシコと続きます。これらの国々は人口も世界でトップ10に入っており、比較的人口の多さに比例したランキングとなりました。
大衆に親しまれているビールですが、1人あたりの消費量でみてみるとその順位は大きく異なります。21年度統計による国別の1人あたりのビール消費量でみるとトップはチェコ。年間消費量は1人あたり平均約184リットル、缶ビール1缶が350mlだとすると年間平均525本ものビールを飲んでいる計算になります。また、2位はオーストリアで約98リットルとなっており、大差を付けた消費量であることがわかります。ちなみに3位はリトアニア、そしてルーマニア、ポーランドと続きます。
 

さいごに

世界のお酒の消費量をランキング形式でご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
総消費量でみると、人口や経済効果に比例する部分もあったかと思いますが、ビールの消費量でご紹介したとおり1人あたりで焦点をあてると、全く異なる結果となりました。それぞれの国にとってお酒がどれだけ親しまれているかを知ると、それぞれの国の印象も今までとは違った見え方になるのではないでしょうか。
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