毎年8日にやってくる「信州地酒乾杯の日」は、日本屈指の酒どころである長野県の地酒を広くPRし、販売を促進する記念日です。この記念日は毎月8日としており、乾杯をする際の杯やグラスを重ね合わせる形を連想することからこの日が選ばれました。
この記事では、信州地酒の特徴をはじめとして全国の日本酒の特徴をご紹介します。
長野県は酒造数、ワイナリー数がともに全国で2番目に多い
長野県は、「日本の屋根」として人々から親しまれている飛騨山脈(北アルプス)、木曽山脈(中央アルプス)、赤石山脈(南アルプス)といった3000m級の山岳地帯を有しています。この山々から流れる美しい湧き水と、気温差の大きい夏の気候が長野県の酒造りを支えています。長野県酒造組合によると、長野県の酒蔵数は2022年9月時点で78か所で、全国で2番目に多い県となっております。また、ワイナリーに関しても「信州ワインバレー構想」の推進もあり、ワイン醸造所は2022年時点で70か所となり、酒蔵と同じく全国で2番目となっております。
日本酒の味わいやそのほかの特徴は地域によって異なる
日本酒の主な原材料は米と水のため、それぞれの土地の条件を活かした日本酒造りが行われています。同じ地域でも銘柄や製造方法によって味わいが異なるため、地域ごとの特徴をそれぞれ知ることで、さらに日本酒選びが楽しくなります。
北海道
夏は涼しく、冬は寒い北海道の環境は、酒造りに適した気候条件が揃っていると言えます。できあがるお酒は、やや淡麗で辛口な味わいが特徴です。海の幸を引き立てるお酒を造っている酒蔵もあります。
東北地方
穀物の生産高が多く、雪解けの伏流水(ふくりゅうすい)に恵まれている東北地方。岩手県は日本を代表する杜氏集団である「南部杜氏」を有しており、多くの日本酒ファンを抱えています。
そのほか、福島県は、全国新酒鑑評会において9年連続で金賞受賞数日本一に輝いています。
東北地方は酒米づくりも盛んで、冷涼な気候条件も持ち合わせているため、酒質の美しさが大きな特徴です。ここでは、日本各地の日本酒に見られる特徴を地域ごとにご紹介します。
そのほか、福島県は、全国新酒鑑評会において9年連続で金賞受賞数日本一に輝いています。
東北地方は酒米づくりも盛んで、冷涼な気候条件も持ち合わせているため、酒質の美しさが大きな特徴です。ここでは、日本各地の日本酒に見られる特徴を地域ごとにご紹介します。
【おすすめの日本酒:福島県 人気酒造 大吟醸】
吟醸だけしか造らない、手造りだけでしか造らない蔵を代表する、究極の日本酒。
香りと味のみごとなバランス、旨味とキレのよさを兼ね備えた「人気一」の最高峰です。
香りと味のみごとなバランス、旨味とキレのよさを兼ね備えた「人気一」の最高峰です。
【おすすめの酒器:青森県 津軽びいどろ】
美しい岩清水と桜吹雪がセットになった、津軽びいどろのペアの盃。
もともとは浮玉製造をしていた職人たちの手によって誕生した津軽びいどろ。日本ならではの四季の色にこだわり、色をさまざまに組み合わせることで、移りゆく情景のように、無限の表情を見せてくれます。
もともとは浮玉製造をしていた職人たちの手によって誕生した津軽びいどろ。日本ならではの四季の色にこだわり、色をさまざまに組み合わせることで、移りゆく情景のように、無限の表情を見せてくれます。
関東地方
関東地方は、他の地域に比べると蔵元の数は多くありませんが、富士山や筑波山、多摩川や荒川、利根川など豊かな水源を利用した高品質なお酒が造られています。
【おすすめの日本酒:栃木県 天鷹酒造】
有機米の持つ米の力強い味わいと優しい酸味を感じる辛口の有機純米酒。冷や良し、燗良し。幅広い飲み方が楽しめます。
【おすすめの酒器:東京都 山田硝子】
表面に広く施された繊細なカットと、大きすぎない丸みのある形状が手によくなじむ江戸切子のグラス。
菊繋ぎと篭目の2種類の文様が贅沢に削り出され、さまざまな角度から異なる影を映し出します。
菊繋ぎと篭目の2種類の文様が贅沢に削り出され、さまざまな角度から異なる影を映し出します。
中部地方
中部地方では、キリッとした飲み口の淡麗辛口が主流です。日本海側は漁業が盛んなことから、その土地ならではの食文化に合わせて造られてきた歴史があるためといわれています。特に日本海側では、吟醸酒、純米酒などの高級酒の生産比率が高くなっています。
【おすすめの日本酒:石川県 福光屋】
米の旨味を存分に生かしながら、伝統の技で丹念に仕込んだ純米吟醸酒を、蔵内でじっくりと熟成させました。
まろやかにして切れが良く、他に類がない「飄々」とした味わいです。
まろやかにして切れが良く、他に類がない「飄々」とした味わいです。
近畿地方
近畿地方には、日本酒二代銘醸地の京都伏見と、最高級の酒米「山田錦」の産地である兵庫県があります。兵庫県は、熟練した技と経験を持った「丹波杜氏」の地でもあり、全国の酒造りに大きな影響を与えました。
京都府では、桃山丘陵を源泉とする良質な水を使ったお酒が特徴で、まろやかで口当たりの良い、やわらかな味わいから、「女酒」と呼ばれています。
京都府では、桃山丘陵を源泉とする良質な水を使ったお酒が特徴で、まろやかで口当たりの良い、やわらかな味わいから、「女酒」と呼ばれています。
中国地方
中国地方は、なだらかな山系と石灰質の地層を持つ土地です。その土地から取れる軟水を使用したこの地域で造られる日本酒は、やわらかなのどごしのお酒が多く見られます。中でも、山口県を代表する「獺祭(だっさい)」は日本国内のみならず、海外からの人気も高い銘柄となっています。また、岡山県は「備中杜氏」と呼ばれる杜氏集団の技を受け継いでおり、軽快で雑味が少ない淡麗な酒造りが行われています。
四国地方
四国地方は、全体的に温暖な気候条件なので醸造時の温度管理が難しく、標高の高い場所でお酒造りをしていたという歴史があるそうです。しかし、水質日本一の「仁淀川」があり、その水を使用した上質な日本酒も楽しむことができます。昔からお酒好きが多いといわれている高知県では、軽快な香味を持つ辛口タイプの日本酒が好まれています。
九州・沖縄地方
前回の記事でもご紹介しましたが、九州・沖縄地方は暑い中でも造ることができる焼酎が盛んな地域です。しかし北部九州などは、冬場の気温が低く空気も乾燥しているため、日本酒造りに適しています。また、福岡県は酒米の王様「山田錦」の有数な産地でもあり、高品質な日本酒が造りが行われています。
【おすすめの日本酒:福岡県 石蔵酒造】
酒造好適米の山田錦を贅沢に使い、長期低温発酵で醸造した純米大吟醸酒です。
大吟醸酒ならではの高い香りと、純米酒ならではの豊かな風味をお楽しみいただけます。
大吟醸酒ならではの高い香りと、純米酒ならではの豊かな風味をお楽しみいただけます。
【おすすめの酒器:鹿児島県 薩摩びーどろ】
さいごに
日本酒はお米が命なので、お米が育ちにくい温暖な地域は酒造りに適しているとは言えません。しかし、近年は冷蔵設備や輸送技術の発達から、温暖な地域でも上質な日本酒を造ることができるようになっています。そのため、温暖な地域由来の新しい日本酒も誕生しています。日本酒造りも今後さらに発展していくことが期待できますので、地域特性を理解しながらお酒を楽しむことで、より一層お酒への愛も深まるのではないでしょうか。
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