放蕩記  村山由佳著  集英社文庫

今年の1冊目

500ページを超える読み応えのある本でした。

自伝的小説

この作家さん、同年代ってこともあって
子供の頃のシーンとか
とにかく浮かぶ情景が同じ。

母親とのつながりのあれこれ

反発や畏れ

小説家の主人公があらためて母親との関係と向き合う物語

それから
両親が老いて行く過程の中での父親と母親の関係

私も共感してしまうような母親との関係があったし
認知症になってだんだんわからなくなっていく母親を見ていたし
戸惑いながらも母親を看ていた父の姿も浮かぶ・・・

長い物語を
ただ淡々と読み進めて
共感したり、ここは違うって思ってみたり

そうして最後のページに入ったとき
哀しくもない日常の場面で
涙が溢れて困りました。

今は亡き両親を真直に感じながら
読んだ本でした。


村山由佳さん
キュンキュンするような乙女な物語もあれば
アダルトな雰囲気の物語もある。
表紙を見せたくないような官能小説っぽいのもある。

浅く読んだらたぶん
とても同じ人が作った物語だとは思えないかも

でも
少女的小説も、大人の物語も
丁寧に考えられた言葉たちが
心の中にずんずん入ってくるような気がします。

あくまでも”私は”ですけどね

いい本と出会えて
今年の読書もいいスタートが切れました