子羊の巣
           坂木司著  創元推理文庫
動物園の鳥


引きこもり探偵シリーズの第2弾と完結編


この作家さんと同名の坂木司ともう一人が主人公

覆面作家さん・・・
性別も年齢も明かされてはいない。

第1弾の”青空の卵”をここに載せたときに書いた感想
そのままに・・・
自分でも少しだけいい人間になれるかも、なんて錯覚しちゃいそうな
いい物語でした。

でも、終わりに近づいたその一文を読んで、思わず

坂木さん、反則だよ~って叫んじゃいました。

それまで楽しくほほえましいような気持ちで読んでいたのに
あまりに突然なその文章で
止める間もなく大粒の涙が溢れだした。

でも

あ~あ終わってしまったと本を閉じたときには
清々しい気持ちになれました。

この本を読んでいると、この作家さんは男性だよね・・・

でも作家さんご本人の後書きを読むと女性なのでは・・・

本を読んでいると当然どんな人がこの言葉を生み出しているのだろう
って興味を持つ。
作者近影って背表紙に写真が載っている作家さんもいる。
何となくこういう人なんだ~って認識をする。
でも、この写真が動き出してテレビでお話しされている姿を見たりすると
何となくがっかりすることもある。

物語は作家さんの子供みたいなものでしょうから
過保護に寄り添ったりしないで
遠くで見つめていてほしい・・・

私の想いですけどね

この点この作家さんは
何者であるのかがわからないところがいいです。

物語を読みながら
何となく想像してみるのが
もう一つの読書のようで、楽しいです。


本を読むとき
リビングの炬燵に足を突っ込んで
ときには寝転びながらだったけど・・・

昨日から
嫁いで行った娘の部屋の机で
読んでいます。

ヒーターをつけて

ミルクたっぷりのカフェオレを作って持ち込んで

ひざ掛けをしながら読んでいます。

椅子の座り心地がいまいちだけど

私の居心地のいい場所になったらいいなって・・・

こんな風に思いながらの今日の午後です。