
『20年間の現役生活を経て、プロフットボールの世界から引退すると決めました。
信じられないような旅だった
私の過ごした時間を特別なものにしてくれたすべてのサポーターとチームメイト
モナコ、ユヴェントス、アーセナル、バルセロナ、ニューヨーク・レッドブルズ
フランス代表チームで関わった みなさんに感謝しています』
『素晴らしい思い出を作り、経験を積むことができた。
僕はプレーを楽しんだ。みんなも、それを見て同じように楽しんでくれたと思っているよ。
また、違う場所で会おう』
先日、自身のFacebook上でこの様なコメントを残し現役引退を表明したのが
ティティの愛称で親しまれた元フランス代表 ティエリ・アンリ
予想していた事とは言え、個人的にこれほどショッキングなニュースは私の記憶にはない。
選手はいつか引退する時が来るもの・・・
偉大な足跡を残した選手の引退はいつだって悲しく寂しさを覚えるもの・・・
それが贔屓の選手の場合は尚の事その想いは強くなってしまうものですが・・・
私にとってアンリの引退は『悲しい』『寂しい』といった言葉で言い表せるものではない。
2002年の日韓W杯、フランス代表はジダンという希代のクラッキを要していた事や前回大会優勝国という事もあり大きな注目を集めていた。
日本のTVでは強豪国や注目選手の紹介等も多く報じられ、その中でアンリのプレー映像を目にした。
私がアンリを初めて知ったのはその紹介映像がきっかけとなっている。
この大会で優勝を果たしたブラジル代表、3Rと呼ばれたロナウド、リバウド、ロベルト・カルロス
そして世界的に注目を集めることになったロナウジーニョ
彼らのプレーを見て『おお!』 『凄ぇ!』と声を出し目を輝かせた事は今でも覚えている
ただアンリのプレー映像を見た時の感覚はそれとはまるで別物だった・・・
言葉すら発せずに・・・見入り、引きつけられたのだ
残念ながらこの大会でフランス代表、アンリが輝く事はなくグループステージ敗退
フランス、アンリにとって良い大会ではなかっただろう。
ただ私にとってはアンリという存在を知る事になった特別な大会である。
それ以降、子供ながらにアンリの動向を必死で追った
サッカー番組、スポーツニュースのサッカーコーナー・・・瞬く間にアンリは私にとってヒーロー、アイドルとなった。
それまでスポーツをするのは好きでも、見ることに特別感心がなかった私にとって、見る楽しみを教えてくれたのはアンリである。
サッカー、アーセナルというクラブの存在は今現在自分自身の人生において切り離せすことの出来ない愛する存在となっている・・・これらも全てアンリが与えてくれたものである。
所属チームでのリーグ優勝、カップ戦、チャンピオンズリーグ。
代表でのコンフェデ、ユーロ、W杯などチームとして獲得可能なタイトルの多くを掴み取ったアンリ
個人としてもプレミアリーグ得点王に4度輝くなど最上級の選手であった事に疑い余地はない。
バロンドール獲得こそならなかったが、見るものを魅了出来る特別なクオリティーを持った選手であり
私にとってオンリーワンの選手であり、生涯色褪せる事のない特別な感動を与えてくれた選手。
MLSのオフシーズンを利用して一時的にアーセナルに復帰した際
2012年のFAカップ3回戦リーズ・ユナイテッドでのゴールを幸運にもスタジアムで見る事が出来た
全身に鳥肌が立つ様な感動を人生で何度体験出来るだろうか?
この日の感動は永遠に忘れる事はない。
多くの楽しみや感動、興奮を与えてくれたアンリには尊敬と感謝の気持ちしかない。
今後スカイスポーツの解説者を勤める事が発表されているが
いつの日か、アーセナルの指揮を取る彼の姿をスタジアムで見る事が今の私の新しい夢でもある。

ティティ、20年お疲れさまでした