「空き家」に住むことが長年の夢だった。
実家は一軒家だが
それは「自分の」家ではないので
「自分の家」に住んでみたい。
長年、せまいアパートで一人暮らしをしていたが
動き回れるスペースが狭いと
猫も人間もイライラすることが多かった。
自分に合う暮らしは人それぞれだ。
わたしと猫が快適に暮らすには・・・
・部屋数が多い
・広い窓がある(南向き、庭が見える)
・畑もできる
・ご近所の生活音や騒音に悩むこともない
が必要だと思った。
部屋数と畑、騒音問題がなければ
賃貸のアパートでもいいかもしれないが、
それでは物足りない。
なにが物足りないのだろう。
「味わい」のようなもの、だろうか。
壁の素材や色、
キッチンやトイレ、風呂場の内装。
そういった日々目にするものを
「これがいい」と思える場所があればいいな。
一言で言えば、
木のあたたかみを感じられる
「古民家暮らし」を夢想していた。
古民家といえば空き家だ。
一人で住める(=払える家賃は3万円台まで・・・汗)
物件を数年かけて探した。
借家より売買のほうが物件数が多い。
買うのもいいかもしれないと思った。
でも、その土地にずっと住むかはわからない。
賃貸で見つけられたとしても、
賃料の安い築50年以上の物件は
内装がヒドいものが多く、
衛生面でも防犯面でも精神面でも問題アリ。
空き家をどうやって探したか
①家族の知り合い(ご近所さん)にリサーチ
→ご近所さんが管理している空き家は
良くも悪くもお互いに顔見知り。
大家さんとの距離感に悩みそうだったので却下。
②不動産に強そうな友人に聞く
→安く、広い一軒家があるかどうかは運次第で
見つけるのに時間がかかると返事をもらう。
シェアハウスなら借りられそうだったが、
猫がいるのでむずかしいし
使える部屋が1つしかないのに賃料も高め。
③役場の空き家サイトをこまめにチェック
→実際に役所の窓口でも聞きに行く。
サイトに掲載の情報と変わりなし。
④不動産サイトを網羅し検索
→これが一番成果を上げた。
(注)検索で「ペット可」にチェックを入れても
「ペット相談」の物件は引っかからないので
気になる物件は「詳細欄」を見ることで
物件の発見につながった!
結局、④の方法で物件を見つけた。
はじめ、「ペット可」とは書かれていなかったが、
賃料と広さ、家の見た目・内装が好きで、
複数のサイトにあがっているのを眺め続けていた。
とあるサイトでは「ペット相談」と書かれていたので
即、内覧希望のメールを送る。
そして内覧へ。
情報には「エアコン3台」と書かれていたが
実際には2つしかなかった。
でも、一人暮らしなので問題ないと判断した。
いちおう、両親にも相談してから契約へ。
実家の隣町。
古い一軒家を借りて住むのは初めて、
ということで、内覧には父も来た。
電気関連のこと(アース線がないとかコンセント古いとか)
のことを教えてくれたので助かった。
防犯面でも心配な点を指摘してくれ、
センサーライトや窓のロック、
割られても割れにくい窓のシールなどを取り付けたりもした。
希望する金額内で、
「ここがいい!」と思える物件に出会える可能性は
あまり高くないのかもしれない。
「もう無理かも、あきらめよう」と
力を抜いて(でもサイトはチェックしていた)
過ごしていた矢先に見つけた今の家。
良い空き家との出会いは
タイミングと運、もある。
探し続けた結果とも言える。
空き家は、所有しているが
人に貸す準備をしていない人が多い。
何人かの知り合いの家もそうだった。
そういう家は、さびしそうに見えた。
不要なものを片付けて、
ときどき窓を開けて風を通すだけでも違うだろう。
今住んでいる空き家は、
住んで初めて分かる問題や困難さがある。
でも、「ここしかない」と思って住みはじめたから
後悔はないし、
他の家に住みたいともあまり思わない。
そういえば・・・
近藤麻理恵さんがYouTubeで
「今住んでいる部屋を大事にすれば、
次、良い(家との)出会いがある」
と言っていて、
単純なわたしはそれを聞いて
この家をもっときれいにしよう!
頻繁に窓を開けたりしよう!
と思ったのでした。