田舎では免許を持っていないと
就けない仕事が多いものだ。
「車がない」と話すと
「えっ、なんで(50代以上に多い反応)」
「そうなんだ・・・(なんとなく理由を聞きづらそう)」
「そんなの考えられない(地元から出たことのない人に多い印象)」
など反応はさまざま。
教習所には半年くらい通った。
仕事終わり、休日に通う。
その期間はやっぱり
教習所を中心とした生活になる。
「運転なんかぜったいむり」と思っていた自分でも
となりに教官が座っていれば「なんとかなる」
と思えて大丈夫だった。
実家暮らしで貯めた30万円を
教習所のおねえさんに現金で渡した。
たぶんクレジットカードでもよかったと思うが
なんとなく現金払い。
当時いっしょに暮らしていた
元夫の車で運転の練習をおこなった。
となりで叱る彼の言葉がこわいのと
運転すること自体がこわいのと・・・
運転がうまくなるまで練習する過程で
プラスに思える要素を見つけるのがむずかしかったので
免許を取るだけ取り
すべてを投げ出して数年が経ってしまった。
自転車は
車の免許を取得する数年前に購入。
知人の奥様が愛用していると知り
なんとなくあこがれがあったフランスのメーカー。
買うなら一生ものを!
と、思ったのだ。
税金や、さまざまな部品をふくんで7万円。
車にくらべればずいぶん安い。
2016年から乗りはじめ、8年目になる。
これまでパンク修理は3、4回ほどしてもらった。
大手スーパーマーケットのなかにある
サイクルショップでのパンク修理は
遅い時間帯だったからか、「預かり」になって
翌日取りに行かなくちゃいけないことがあった。
それ以来、近所の専門店で修理してもらうように。
修理に慣れていて、親切で、良心的な価格。
「自転車好きなんだろうなあ~」
と、修理する様子を見ていてなんとなくわかる。
自転車の保険は
ギックリ腰になった際に
お世話になった柔道整復師の先生に
「必須」と言われていたのだが
具体的に進めないまま時間が経っていた。
柔道整復師さんのもとには
事故の後遺症などある方もよく来られるみたいで
事故が起きたときの対処法などが載った
自作の冊子も作っておられた。
昨年離婚して
空き家に暮らしはじめてから
「かならず入ってほしい」と
家のオーナーから言われていた火災保険。
そこに自転車の保険が含まれていたので
保険問題は解消したのだった。
通勤は往復1時間。
大きな、登山用のリュックがいい。
肩からズレないし、丈夫。
泥ハネが目立たない黒に落ち着いている。
仕事帰りに買い物した荷物は全部この中へ。
運転のじゃまにならない
小さなサイドバッグもあれば
ハンドルに引っ掛けることができて
買い物が多くなったときに便利。
日よけ対策には
サンバリア100の帽子とマスク。
帽子は紐つき。
口元は案外、陽にあたりやすいのでマスクも買った。
手元は黒いアームカバーあるいは
自転車用の手袋を。
自転車用の手袋はハンドルにあたる部分に
クッションが取り付けてあり
マメができにくい。
真夏以外はつけるようにしている。
雪が多く降ったときはもちろん
バスを利用。
JRはすぐに休みになるので頻繁にサイトをチェック。
冬はとくに
バスのありがたさ
運転手さんへの感謝が芽生える時期。
目的地より1つ手前の停車場で降りて
新鮮な野菜を買ったりできるのも
バス通勤では楽しみだったりする。
歩いていてふっと立ちどまったとき
「こんな場所あったんだ」
と発見が多いのも
車を持たない=なにがなんでも歩きか自転車生活
のなかにある、小さなかがやきのようなものだ。