さきほど電話をしていました。




       お相手は 世界的ピアニストの遠藤郁子先生。




       恐れ多くも 恩師です。






       



       年少さんからピアノを習いたい!とせがんでいた私は



       結局10歳でピアノを習わせてもらえるという遅まきのスタートでして




       しかも 当時「女の子はピアノ」というのがまるでお決まりの時代



       いわゆるお稽古事としてという ピアニストを目指すものにとってはあり得ない環境にありました。




       ゆるゆる通ってはいたものの  


       年齢がいってから習いはじめたがゆえに 


       ものすごいスピードでどんどん楽譜をクリアしていったのを覚えています。





       6年生のときに 当時の先生が「もう教えられないから 先生を紹介します」と紹介してくださり




       中学2年生から一気に 厳しいレッスンに変わりました。




       この先生との出逢いがきっかけで 音楽の道を目指すことになったのは間違いありません。




       


      高校1年から 音大を目指すには 


      ピアノの他に 


      音を聴き取って五線譜に書いたりする聴音や  


      音楽にまつわる理論、いわゆる楽典も勉強しなければならないということもようやく知り



      新曲視唱といって 見た楽譜をその場で即歌えないとならないこともわかり




      ピアノの先生の他に ソルフェージュの先生、歌の先生、 



      また 単発でいろんなピアノの先生にレッスンして頂き  



      3年生の頃には週に一回東京に行って その先生にもレッスンして頂いていました




      私の頃は新潟の高校に音楽科というのが無かったので 普通の勉強もそれなりにしなくてはならず




      そんな中で 1週間のうち4、5日くらいは 様々なレッスンに通っていました。 





      だから 多分普通の生活っていうのからは ほど遠かったのだと今思います。




     


      で、




      無事音大に入るわけですが




      みんな幼少から積み重ねてきたスーパーアーチストが結構いて




      遅まきのスタートで 急激に頑張った私には やはり限界を感じ



      そこで若干の挫折感を味わったように思います。





      そんなとき  大学で特別講座が開かれ  


      かねてからファンだった世界的ピアニストの遠藤郁子先生が講師をつとめられました





      先生の生き方や 心の奥に響いてくる音



    


      先生の講座を聴けるのが楽しみでした




      と 同時に 




      私は 前の晩に書いた手紙を 講座が終わってから楽屋に行き 



      なんと先生にお渡ししたのです(^^;)





      「一度でいいので レッスンしてください」と。





      もう私の中では清水舞台です。


      こんな馬の骨ですからねぇ・・・お返事が来るとも思っていませんでしたが




      数日後 ポストに「いらっしゃい」というお返事の葉書が届いていたのです





      そこから 先生にレッスンしていただくようになり



      そして  様々なことを勉強させて頂き




      あの手紙から もううん十年が経とうとしています






      私が音楽療法の活動をはじめるきっかけになったのも




      先生が 世界的な方でありながら 病院や施設で演奏するなど奉仕活動を続けておられること




      


      私は こんなに尊敬できる先生に巡り逢えたことに 今も感謝ですし




      今も 先生の教えをずっと守っています








      身近な人で 尊敬できる人もいて




      こうして 遠く離れていても 尊敬できる人がいて





      こういうことで  自分なりに成長出来るというのは   本当に本当にありがたい






      明日もピアノに向き合うのみです