さようなら。 私のピアノ。




   


20年間、 このピアノに支えられてきました。






 

好きなように外で遊んでばかりいて、

この世界では、随分と遅まきのスタートだった私に、両親が買ってくれました。






何度も何度も ピアノに悩まされ、 何度も何度も 音楽の道の厳しさに打ちのめされ






もうイヤだ。 って 思ったこともあります。



そんなとき


泣きながら 弾いたことも 怒りながら乱暴に弾いたことも あったけれど



全てピアノは受け止めました。




カブトムシの裏みたい。



カブトムシは死んじゃうと裏っかえる。



そういえば愛猫がお星様になった夜には  


その永遠に眠ったそばで、ノクターンを弾いたっけ。






長い間、

いつも こんな喜怒哀楽の激しい女を  「まったく、しょうがないな~」と包んでくれたピアノ。




こんなにグルグル巻きにされて 大切にされて 行ってしまいました。



喉が詰まって、涙しか出なかった。  




いつも、そばにいてくれてありがとう。






ぽっかりと穴があくようでした。










入れ替わるようにして こちらがやってきました。





同じように大切に梱包されて 浜松からやってきたピアノ。








数年前に試弾して いいなぁ~このピアノ・・・。



と 私が惹かれたピアノです。








ペダルもやって来ました。



業者さんのスピーディな動きに関心しまくり。






ども!  


と、挨拶をするピアノ。



これがこれからの私の一生の相棒か。







あなたに会いたくて、一生懸命働いていたよ。






名前はシゲル。




2016年より 教室のピアノが変わります。




生徒さん達はとっても喜んでくれて 私も嬉しい♪




音もタッチも 繊細であたたかい。




欲しかったピアノ。








シゲルカワイ。



響板が素晴らしい。