コーラ。

この黒い炭酸は、夏場には、最高のごちそうであり、冬でも、きりりと、冷やした液体は、飲んだ瞬間に、気持ちをリフレッシュしてくれる。

わたしも好きでよく飲むが、一気に飲むような、ものではないだろう。

じっさい、老若男女とわず、たくさんのめば、ゲップがでてしまうし、炭酸によって、一気にのむことは、困難と幼少期から、すりこまれている。

テレビにも、たびたび、一芸披露という形で、目にすることも、あるおなじみ芸だ。

それをいまここでやれという雰囲気になっている。

その女子は、困らせてやろうという気持ちからではなく、純粋に好奇心から、手にコーラをもって現れたのだろう。

まったく、ドリンクバーというのは、便利すぎるのが、たまにこういった悲劇をうむ。

丸ごとは、何本も、オレンジをのんだ、タプタプ腹を、さすり、自己暗示をかける。

(あと一本。あと一本のめば、液体以外のものを、身体にとりこめるぞ。)

まよっていては、体が拒否してしまう。

やるなら、短期決戦だ。

たちあがって、自分を奮い立たす。

うりぁー!

とかけごえとともに、コーラをかたむける。

数秒もかからずに、コーラがなくなる。

丸ごとも、ここぞとばかりの、楽勝だとアピールする。

女子からは歓声があがる。

<うわ~テレビとおんなじだぁ!>
<すごいすごい!>
<早かったよね~!>

丸ごとは、歓声によっている。
立ち上がったまま、よせばいいのに、アピールをつづける。

<なに騒いでるの~?>

トイレからもどってきた女子がひとことかけてきた。