とりあえず、あのほとんど、こぼれてしまった一瓶は無視しよう。
いまの自分には、余剰スペースが、まったくない。
さきほどまで、ポーカーフェイスをたもっていた丸ごとには、いまは、悲壮感で満たされている。

女子たちは、丸ごとの表情より、テーブルの上のコーラが、どれだけ早くなくなるしか、興味がない。

これだけ人がいるなか、丸ごとのかおをみているのは、メガネ君しかいなかった。

メガネ君は、丸ごとのピンチを悟り、とっさに、ハンデ戦を申し込んだ。

<丸ごとがどれだけ早いか、短期決戦しよう!>

<丸ごとが2本飲む前に、おれが、その半分+1本を飲みきったら、勝ちって事でどうかな?>

<丸ごとは、飲むの早いし、ハンデ戦でもきっと勝つよ。>

突然の、勝負に沸き立つ、女子たち。

もし、丸ごとが負けたら、炭酸がすごい苦手な、女子と、コーラ早飲み、三本対一本の早飲み変則マッチを行うとなり、メガネ君が、負けたら、女子お手製の激辛お好み焼きをたべるという事になった。

丸ごとは、メガネ君の提案をありがたく感謝していた。