<あいつ、しょっぱなから告白したんすよ>

めがねくんが、わたしに説明してくれた。
すごい分かりやすい説明だが、きたろうの真意がわからない。

『告白って何が?』

わたしは、おもったまま聞いてみた。
好きってことを、伝えることは悪いことではない。ただ、順番が、物事にはあると思う。

<きたろうが、おくれて、店にやってきて、みんなが、着席してる店内でキョロキョロして、なにかを探していると思ったら、急に一人の女の子をどけて、その空いたスペースにすわったんすよ>

まわりが、きょとんとしているなかで、喉が乾いたのか、その席にすわっていた女の子が飲もうとしてた、コーラを一気に飲んで、なんだ、酒じゃないのかって、つぶやいて、店員にビールをたのみだしたらしい。

【今回は、ノンアルコールのコースになっているので、ビールはだせません】

というと、お好み焼きくうのに、酒もないのかよっと、いい放ち、店員に個別に頼むから、ビールをよこせと、金を差し出し、懇願した。

きたろうが、入店してから、この間、ほんの一分にもみたない時間だった。

わたしは、真意はわからないが、きたろうが、きのうのうちから、わざと遅れていき、この流れをやろうと考えていたのではないかと思った。

やつは、事前にこのお好み焼きパーティーをやることを、しっかりメモしていたし、忘れるわけがないからだ。