たしか、五個頼んだよな。。。

先ほどの光景を必死に思い出す私がいた。

3000×5。。。。

計算をしているところに、若人から、今日の失態の話を持ちかけられた。

うるさい!!

気が散る。いまは、それどころではない。
非常に緻密な計算をしてるいんだ。

言葉には出さないが、話しかけられながら、必死に右脳を働かせて、計算をする。

3000×5=15000円。

緻密どころか、小一でも、わかる計算だ。

私の時給は900円。深夜には1000円になるが、きょうは、4時間くらいしか働いてない。四杯ちかく、赤字やないか。。。

さりげなく、天を仰ぐ私の視線に入る、スペシャル1日限定5食という、まったく信憑性がない嘘の但し書きを見た。

もう、深夜にも、関わらず、5食そのまま、残ってるなんて、あり得んやろ?
もしかしたら、日付変更線を越えたから、明日の分を、充当してくれたんか?
いやいや、ここの店主は、私たちが入店する前に、だれも客、おらんから、新聞よんどったやないか!
と、錯乱状態から、関西弁になってしまっていた。

[はじめて食べるから、スペシャルって、スゲー気になるよ!]

なに?食べたことないから、あえて、それを、たのんだのか。。。

怒りに近い感情さえも込み上げてきたが、遠い記憶を辿ると、私自信も、食べれもしない料理を食べたいと、駄々をこねて、両親を困らせていたでは、ないかと。

怒るのは止めよう。

彼らが、もっと大人になったとき、同じようなシチュエーションに出くわすかもしれない。
よき、人生の先輩として、役割を全うしよう。。。

[おじさん!スペシャルって、大盛りできる?]

[プラス200円になります。]

じゃあ、大盛りにして!

おれも、おれも、おれも!

他の三人もそれに同調した。

その勢い受けてか、私の本音とは裏腹に、

[おれも!!]

と、わたしは、今日一番の声でそのフレーズを発していた。