高嶺軍配(タカネグンバイ)2


高嶺軍配(タカネグンバイ)はアブラナ科グンバイナズナ属の多年草である。
北海道固有種で、山地や高山の砂礫地に稀に生える。
蛇紋岩地や石灰岩地に生えることが多い。
環境省のレッドデータブックでは、「ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種」である絶滅危惧ⅠA類(CR)に登録されている。
草丈は10~20センチくらいである。
茎は普通は枝分かれをする。
根際から生える葉は楕円形で、長い柄がある。
茎につく葉は卵形で、つけ根の部分は茎を抱く。
開花時期は5~7月である。
茎先に短い総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、白い小さな花をまとまってつける。
花弁は4枚で、倒卵形である。
実のなるころには花茎は更に伸び、長い倒卵形の実をつける。
その様子をかつて武将が用いた軍配に譬えたのが名の由来である。
写真は5月に北大植物園で撮った。
学名:Thlaspi japonicum


★見たくとも滅多に見られぬ花だから
 注ぐ視線もつい熱くなり


高嶺軍配(タカネグンバイ)


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