マイカイ


マイカイはバラ科バラ属の落葉低木である。
漢字もあるのだが、作字をしないと表示できないので片仮名ですませる。
マイは「攻」の字の偏を「王」にしたもの、カイは「瑰」の字を充てる。
原産地は中国である。
日本へは江戸時代に渡来した。
日本にも分布する浜茄子(ハマナス)の近縁種である。
かつては両者が同一であると考えられていた時代もある。
現在では、本種は浜茄子(ハマナス)の変種であると考えられている。
また、牧野富太郎博士は両者がまったくの別物であると考え、異なる種小名をつけた。
本種には枝に棘がないこと、花が重弁であるみとなどが相違点である。
樹高は1メートルくらいである。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は5月である。
花は中輪で半八重咲きである。
花の色は濃い紅紫色で、よい香りがする。
花や蕾を干したものはローズ油の原料とされる。
また、蕾を干したものは中国茶に利用される。
写真は5月に都立薬用植物園で撮った。
ここでの学名表示は牧野説をとっている。
学名:Rosa odorata var. ihea(=Rosa rugosa var. plena)


★薄っすらとその名は知っていたけれど
 実物を見てほっと溜め息


マイカイ2


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