矢車菊(ヤグルマギク)


矢車菊(ヤグルマギク)はキク科ヤグルマギク属の越年草である。
原産地はヨーロッパの南部である。
元々は小麦畑の雑草であったものが品種改良をされた。
ドイツでは国花になっている。
日本へは明治時代の前期に渡来した。
流通上は矢車草(ヤグルマソウ)とも呼ばれるが、ユキノシタ科に同名の植物があるので混同しやすい。
英名はコーンフラワー(Corn flower)という。
これは種子が穀物に混入して外国に運ばれることからきている。
和名の由来は、葉の形が鯉のぼりの矢車に似ているところからきている。
草丈は30~100センチくらいである。
茎は直立をする。
葉は互い違いに生える(互生)。
茎の下のほうにつく葉は幅の広い倒卵形で、羽状に裂ける。
茎の上のほうにつく葉は線状の披針形である。
開花時期は4~6月である。
花の色は青、白、紫色、桃色、黄色などのものがある。
キク科特有の頭状花だが、舌状花はなく筒状花のみからなる。
周りにつく筒状花は舌状花に似ている。
俳句の季語は夏である。
写真は5月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Centaurea cyanus


★名前だけ知ってはいたがこの花か
 矢車菊の色澄み渡り



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