山桜桃(ユスラウメ)2


山桜桃(ユスラウメ)はバラ科サクラ属の落葉低木である。
原産地は中国の北西部である。
日本へは江戸時代の初期に渡来した。
庭木として人気があり、全国で植栽されている。
高さは1~4メートルくらいである。
葉は倒卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)があり、両面に毛が密生している。
開花時期は3~4月である。
葉の脇に短い花柄を出して、白または淡い紅色の5弁花をびっしりとつける。
花径は2~3センチで、花びらは重ならない。
実は直径1センチくらいの球形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)である。
6月ころに熟して、光沢のある美しい赤色となる。
味は甘酸っぱく、そのまま生食したり果実酒にしたりする。
俳句では、「山桜桃(ゆすら)の花」が春の季語である。
花の写真は4月に都立薬用植物園で撮った。
実の写真は6月に向島百花園で撮った。
学名:Prunus tomentosa


★こんもりとピンクが茂る花ゆすら
 実のなる日まで指折るように


山桜桃(ユスラウメ)


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