胡瓜草(キュウリグサ)2


胡瓜草(キュウリグサ)はムラサキ科キュウリグサ属の越年草である。
北海道から沖縄にかけて分布し、野原や道端などに普通に生える。
草丈は10~30センチくらいになる。
ムラサキ科の特徴で花序の先が曲がる。
これを「サソリ形花序」と呼ぶ。
根元の葉は柄のある卵形で、ロゼット状となる。
茎につく葉は長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。
茎の下部では柄があるが、上部では柄はなくなる。
開花時期は3~5月である。
花径2~3ミリくらいの淡い青紫色をした小さな花を上向きにつける。
花冠は5つに深く裂けて、平らに横に開く。
裂片には丸みがある。
花の中心は黄色くなっている。
雄しべは5本で、葯(雄しべの花粉を入れる袋)は黄色い。
茎や葉を揉むと胡瓜(キュウリ)に似た匂いがするというのが名の由来である。
若い茎や葉は山菜料理にも利用される。
別名を田平子(タビラコ)ともいう。
しかし、キク科の小鬼田平子(コオニタビラコ)も田平子(タビラコ)と呼ぶことがあり、混同しないように注意が必要である。
写真は4月に板橋区の赤塚で撮った。
学名:Trigonotis peduncularis


★小さくて見逃すような花だけど
 とても可愛く涼しげに咲き


胡瓜草(キュウリグサ)


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