一位(イチイ)2


一位(イチイ)はイチイ科イチイ属の常緑高木である。
日本全土の山に分布するが、特に北海道や東北では群生地が見られる。
また、庭木や生け垣として利用される。
高さは15~25メートルにも達する。
アイヌ語ではオンコという。
また、短歌や俳句では「あららぎ」と呼ばれる。
葉は針状の線形で、羽状(鳥の羽のように左右に小葉が並ぶ)に密生する。
開花時期は3~4月である。
雌雄異株で、黄褐色の花をつける。
雌花は9~10月に色づいて、厚みのある赤い仮種皮が種子を覆う。
仮種皮は赤い多肉質で甘い。
実は食べられるが種子は有毒である。
葉を乾燥したものを生薬で一位葉(いちいよう)といい、利尿、通径薬などに用いる。
木目がまっすぐ通り緻密で光沢があるので、材は彫刻材、床柱、細工物などに用いられる。
また、世界各地で弓の材料として用いられていたようである。
俳句では「一位」が夏の季語、「一位の実」が秋の季語である。
写真は10月に千葉県野田市の清水公園花ファンタジアで撮った。
学名:Taxus cuspidata


★オンコの実つまんで食べた幼き日
 記憶の底よりふと甦り


一位(イチイ)