雉蓆(キジムシロ)

雉蓆(キジムシロ)はバラ科キジムシロ属の多年草である。
漢字では「雉筵」とも書く。
北海道から南西諸島にかけて分布し、道端や草むらに生える。
草丈は10~20センチくらいである。
茎は根元から何本か伸び、途中で枝分かれして花をつける。
葉は楕円形で、根元から伸びる。
羽状の小葉が5~9枚で一つにまとまり、先端の3枚が大きい。
開花時期は4~5月である。
黄色い五弁花で、萼も5枚、雄しべ、雌しべは多数ある。
地面に広がる葉の形を鳥の「キジ」が座るムシロに見立ててつけられた名前である。
俳句の季語は春である。
写真は4月に都立薬用植物園で撮った。
学名:Potentilla fragarioides var. major


★陽射し浴び煌くような雉蓆
 訪ねし人を夢に誘い
☆小さくも春を喜ぶ雉蓆
 鮮やかな色我を呼びとめ