苧環(オダマキ)

苧環(オダマキ)はキンポウゲ科オダマキ属の多年草である。
北半球の温帯に分布し、さまざまな色のものがある。
また多くの園芸品種も、花壇で栽培されている。
日本で古くから庭に植えられている苧環(オダマキ)は、野生種の深山苧環(ミヤマオダマキ)の改良されたものと考えられる。
草丈は20~30センチになる。
開花時期は4~5月である。
長い花茎の先に青紫色の花を開くが、花の形がかわっていておもしろい。
花弁からつきでて袋状になった距という部分があるのが特徴である。
別名を糸繰草(イトクリソウ)とも言う。
苧環(オダマキ)は、元来は紡いだ糸を中がうつろになるように丸く巻いたもののことを言ったのだが、花の形が似ていることから呼ばれるようになったのである。
花の色は白いものもある。
また、西洋苧環(セイヨウオダマキ)と呼ばれる西洋種は更に花の色が豊富である。
俳句の季語は春である。
写真は7月に鬼押出し花木園で撮った。
学名:Aquilegia flabellata
学名:Aquilegia hybrids(西洋種)


★鍵穴はどこにあるのか苧環の
 扉の先を訪ねてみたき
☆くるくると紡いだ想い重なりて
 苧環の花夢を語らん