和釘とは加治屋が鉄を打って作った釘の事です。
現在の釘は明治以降西洋から入ってきたものです。
1500年代に戦火で焼けてしまった薬師寺西塔を10年以前ですが西岡常一棟梁が再建した時に使われました。
世界最古の木造建築は法隆寺ですが二番目が薬師寺です。
現存する東塔と並べて新たに西塔を対に造る工事ですが1000年前の技術の東塔に負けない物を造る必用があります。
現代は電動工具や重機が有るが東塔と同じく
1000年も姿を保っている物を造れるかの工事です。
現代の釘では錆びて腐ってしまい持ちません、木より先に釘が腐り無くなっては話しになりませんその為に四国の加治屋の白鷹氏が白鳳型の和釘を再現し打ちました。


薬師寺西塔


高純度の鉄から打ったきわめて錆びにも耐える事ができる和釘です。
勿論、軟らかくてはだめだが木のふしに当たったら節を割って入らずに曲がって避けて入っていく固さ具合の釘が要求されます。

これは鍔(つば)ノミといって和釘を打つ下穴
を開けるノミです。
打ち込んでは鍔(つば)の部分を下から叩いて抜きとりながら和釘の下穴を徐々に開けていきます。五重に開いた塔の屋根はしっかり組み込まれて釘が無くても重力に耐えられます。
しかし逆に突風で下から吹き上げられた場合に耐えられる為に釘でも固定もされています。
想定外な事態に対する対策もされておりました。
この釘は表面だけ錆びて木造とくっ着き木造と一体化します。
四国の加治屋白鷹氏は1000年後にもし職人がいたら私の評価がされると云う事を念頭におき1000年の釘を鍛えあげました。
釘一本でも1000年以前の知恵を知った事が私の加治屋と鉄そして刃物などにのめり込む
きっかけになりました。
この釘はその時の釘をネットで取り寄せていただきました。


電動工具の無い頃の穴開けです。




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