追記 いはれのいけになくかもを | ひだまり 日常生活

ひだまり 日常生活

日記を書くことで考えを整理したり、気づいたことを記しています

                

大津皇子

五言。臨終。一絶。
金烏臨西舎。鼓聲催短命。
泉路無賓主。此夕離家向。


金烏西舎に臨らひ、鼓聲短命を催す。
泉路賓主無し、此の夕家を離りて向かふ。


前回のブログでとりあげた『懐風藻』(かいふうそう)大津皇子の辞世の漢詩には類句があるそうです。

※下の類句は日本古典文学大系補注より


▽五代の後周の人、江為の臨刑詩

衙鼓侵人急 西傾日欲斜 黄泉無旅店 今夜宿誰家


▽明人金聖嘆の作と称する臨刑詩

衙鼓丁東急 西山日又斜 黄泉無客舎 今夜宿誰家


これらの類句を手本として作られたかは定かではありませんが、当時、漢字や漢詩が入ってきたばかりの状況を考えると、どの漢詩も何らかのものを見て真似たり影響されたりして作られたことが推察出来ます。『懐風藻』には当時の人たちが漢字や漢詩と格闘した痕跡があるのではないかと思います。