こころのありようながめやる 心もたへぬ 和田の原八重の塩路の あきの夕ぐれ聲たかみ はやしにさけぶ 猿よりも我ぞもの思ふ 秋のゆふべは『金槐和歌集』これらの和歌を想うと、「腹立たしさ」「悔しさ」「無念さ」などの嫌な感情が昇華されて消え去って行く気にさえなる。實朝の心情を察すれば、私の「腹立たしさ」「悔しさ」なんて、あまりにもちっぽけだ。だから、私にとって歌はたからものです。