監督 ヤン・イクチュン
脚本 ヤン・イクチュン
出演
# ヤン・イクチュン:サンフン
# キム・コッピ:ヨニ
# イ・ファン:ヨニの弟ヨンジェ
# チョン・マンシク:マンシク
キム・サンフンは子供の頃のある出来事により、総てのものを愚弄する破滅型の男として育った。彼は友人マンシクと始めた暴力取り立て屋として日々 を送る。そんなサンフンがある日、女子高生(ヨニ)と出会い、口論をきっかけにお互い不思議な感情を抱き育むようになっていく。ふたりは唾棄すべき父を持 ち、母を幼くして失っている似た者同士だったのだ。サンフンはヨニに酒を奢り、ヨニもサンフンの姉や甥のヒョンインと友情を結んだ。
息もできない 公式
息もできない wiki
途中まで、まだ悪くなかったんだよな。
ただ、サンフンの最後のシーンで引いちゃいました。
あれがなければ、もしくは違った表現だったなら7点以上だった。-2で5点。
一部でいいと言われている「息もできない」を観ました。
あまり好みではない韓国映画、とはいえ好き嫌いもよくないので。
悲しい運命、心のホーム(家)を求める2人、救いのない輪廻する暴力
テーマとしては面白いし、映画としても生々しさに迫力があり、よい作りだと思いました。
しかし暴力が生々しすぎたかな。
拳と言葉の暴力は、ある意味欧米の拳銃の暴力より血生臭い。
だんだんと僕の草食DNAが拒否ってくるのが分かりました。
分かりやすく言うと、子供には絶対に見せたくありません。北野映画もよくそう言われるけど。
暴力賛美ではないんだけど、だから何を表現してもいいかっていうとそうじゃないと思う。
暴力っていうのは、良く捉えると「ちゃんと前に踏み出して行動できる人」と例えられます。
まぁ、良く捉えすぎだけど。
やられる側を悪く言えば、「肝心な時に何もできない人」。
映画ではしばしば、暴力がある意味賛美され格好よく表現されるのはそのためです。
勝ったほうが正義、というのとある意味近いかもしれません。
それは分からなくないんだけれど。
まぁ好みといったらそこまでかもしれませんが、僕には過度の暴力でした。
僕のような草食の「何もできない人」には恐怖を与えましたが、
「ちゃんと行動できる人」にはどう伝わったのでしょうか。
作中でこんなサンフンのセリフが。
「人を殴るヤツってのは、自分が殴られることを考えてないんだよ。」
因果応報。