監督 ゴア・ヴァービンスキー
出演者 ジョニー・デップ
オーランド・ブルーム
キーラ・ナイトレイ
ジェフリー・ラッシュ
時代は17世紀ごろ。カリブ海の港町ポートロイヤル。 総督の美しい娘エリザベスは、子供の頃に、海の漂流から救助された少年ウィルが身につけていた黄金のメダルを今でも大切に持っていた。その少年ウィルは、 スワン総督の屋敷に鍛冶屋として出入りしていた。ウィルは、総督令嬢エリザベスとはお互いが気になっていたが、身分の違いから恋心を抑えていた。
ある夜、町を襲撃した海賊船ブラックパール号のバルボッサ船長率いる海賊たちに襲われ、エリザベスが捕まってしまう。パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たちwiki
ずっと敬遠していたパイレーツ・オブ・カリビアンの1作目を観ました。
敬遠していた理由は、ジョニデがあんまり。。ってのと海賊ものに魅力を感じなかったから。で、実際に観てみた感想としては、、多くのファンには本当に申し訳ないのだが、、やはりダメでした。
どうしてデップがダメなのか自分でもきっちり説明できないのだが、ひと言で言うと”いけ好かない”のだ。まず格好いいと思ったことがない(オーランド・ブルームは格好いい)し、どうしても軽いというかなんというか、彼の演じるキャラクターに気持ちが同調しないのだ。ホント、ファンの方には申し訳ない。
ちなみにキーラ・ナイトレイも好きではない女優さんなのだが、それでも「プライドと偏見」や「ラブ・アクチュアリー」など好きな作品はちゃんとある。
今回もそこそこだったんじゃないかな、なんて。(なぜか上から目線)
というか、キャストのせいでイマイチだったのかというと、実はそうでもない。
セットにも衣装にもお金がかかっていて雰囲気はバッチリなのだが、どうしても気持ちが同調できずにワクワクできない。この映画でワクワクできないって致命的だと思う。
まず、ベースにあるいかにもアメリカ的なコメディ臭。ちょいちょい挟んでくるやつが(目玉が取れるくだりとか)いちいち面白くない。海賊というベースもやはり問題で、彼らは人や船を襲い生計を立てる海の強盗なのである。そこにヒーロー性も友情も愛も、根本からどうなのよってハナシなのだ。
ついでに言うとジャック・スパロウも強いんだか弱いんだか、ただ頭が切れるんだか運がいいだけなのか、どうにも中途半端。いいねぇジャック、とは最後まで思えなかった。
最後の無理矢理ハッピーエンドも、どうなのかなと思ってしまう。だって、そこに至るまで海軍からは死者も沢山出してるし船は奪われて沈められてるし、そういうのの上に自分の恋愛にしか興味のないお嬢様のわがまま千万、我が子なら張り倒します。
ウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)だって、身分わきまえない上にかなり失礼な事してるし、せめて提督となぁなぁで終わるなら、どこかお互いに認め合ってるみたいなバックボーンくらい挟んでくれないと荒唐無稽なお遊戯会みたいになってしまう。
これだけ売れてる作品にあーだこーだ言うのも気が引けるんですが、僕個人としてはこれをどう楽しんでいいか最後まで掴めなかったです。続きは・・・見ないだろうなぁ。。。
ということで、衣装・セット・音楽・VFXに合わせて5点。
ホントに、この作品好きな方、すみませんでした。