「リトル・ランボーズ」(2007・英仏)

監督・脚本 ガース・ジェニングス

# ウィル・プラウドフット: ビル・ミルナー
# リー・カーター: ウィル・ポールター
# メアリー・プラウドフット: ジェシカ・スティーヴンソン
# ジョシュア: ニール・ダッジェオン
# ディディエ・ルボル: ジュール・シトリュク

1982年のイギリス。父親の居ない11歳の気弱な少年、ウィル・プラウドフットは規律の厳しい教会の影響下で育てられ、テレビや映画などの娯楽 を一切禁じられていた。ウィルの唯一の娯楽は空想し、ノートなどに落書きをすることだった。そんな彼はある日、学校一の悪童であるリー・カーターと知り合 う。彼もまた父親が居らず、更に母親も家を空けがちだったために必然的に自立しなければならず、子供らしい遊びができなかった。性格は正反対だが似たよう な状況下にある二人はすぐに意気投合し、そしてある時カーターの家で映画『ランボー』を観ることになる。

リトル・ランボーズ公式

リトル・ランボーズwiki




あかん。最後は涙が止まらんかった。
悪の案山子に最後はノックアウトでした。

ちょっと前にレンタルして保留してたリトル・ランボーズを観ました。
ひと言で言うとかなーりお勧めですw9点。

ウィルの透明感ったらないです。彼を応援せずして大人なんてやってられません。
チャリチョコのフレディ・ハイモアくんにどこか繋がるような繊細さ。縞模様のパジャマの少年のブルーノのような純粋さ。

なんてキュートw


リー・カーターの悪がきっぷりもキュートこの上ない。典型的な大人の都合にそぐわない子供。

おっすおら悪ガキ


厳しい戒律の中で、子供らしく生きられない子供と、大人の勝手な都合で、無理矢理大人になるしかなかった子供。この対比が何とも切なくていい。

それでも途中までは、彼らのやることなすこと、ほっこりするくらいだったんです。
段々と彼らの素性というか、裏側が見えてきだしてから胸がきゅっと掴まれました。
ちっくしょー子供たちってば天使じゃねーか。邪魔してんのはいっつも大人の都合じゃねーかと。

そんな彼らの関係も、かなりキャラの濃いディディエの登場も相まって怪しくなっていきます。

不思議ちゃんディディエ

 
ディディエ的な味付けって、フランス映画好きだよねw
しかし彼もいい味だったなぁ・・・最後のバスのシーンなんかは考えさせられちゃった。

子供社会ってさ。驚くほど脆いの。儚いの。
2人でうまくいってても、3人4人だとすぐにダメになっちゃう。
でも、そうやって人とのつながりを学んでいくものなんだよね。
もう観ながら父親目線になったりノスタルジックに浸ったり大忙しですw

邦題もいいんじゃないですか!
原題はSon of Rambowですが、邦題はより一層雰囲気をとても掴んでると思いますw

しかし、何はともあれラストが秀逸。
もちろん内容は細かく書きませんが、必死にこらえたけど声が出そうだった。
友情に母親の愛、さらには兄弟愛まで絡ませてくるなんて!もう僕を殺す気ですかとw

いやぁ未見のかたは是非。
心が浄化されること請け合いです^^