エレキ(電気)ギターの平成23年の輸入本数が過去最高になったことが7日、分かった。
軽音楽バンドを舞台にしたテレビアニメの放映で人気に火がつき、若い女性の関心が高まったことが背景にある。
円高による輸入単価の下落や中国などアジア産の格安品が出回っていることもブームを後押ししているようだ。
■ 格安モデル人気
「小学生から高校生までの女性来店客が急増しています」
大阪・心斎橋にある西日本最大級の楽器店、三木楽器心斎橋店(大阪市中央区)の担当者はこう説明する。
500本以上が並ぶ地下1階のエレキギターコーナーの売れ筋は2万~3万円台の輸入品。
かつて、エレキギターといえば、男性の愛好家が、
米国の老舗ブランド「ギブソン」や「フェンダーUSA」など
数十万円もする高級ブランド品を買い求めるイメージが強かったが、
ここ2~3年は3万円未満の格安輸入モデルを買う10代、20代の初心者が増えているという。
同店の中井勝主任は「最近は廉価モデルの品質が上がっている」と打ち明ける。
■ AKB影響も
軽音楽部でバンドを組む女子高生が主人公の人気アニメ「けいおん!」が21年にテレビ放映され、需要が拡大。
今年に入り、人気アイドルグループAKB48の前田敦子さんが新曲プロモーションビデオの撮影で使用したことで
注目された米国ブランド「グレッチ」のギター(店頭価格5万9千円前後)は、各店で品切れ状態が続く。
財務省貿易統計によると、エレキギターの輸入本数は
23年に39万3515本と18年の38万1514本を上回り、過去最高となった。
だが、それに反比例するかのように、輸入単価は下がっており、
23年は約1万7300円と10年前の半値を下回る水準だ。
10年前に1ドル=120円台だった為替が70円台まで上昇したことが最大の要因。
この間、ギター原料の「スプルース」「ローズウッド」など
高級木材は1~2割ほど上がったといわれるが、円高が原材料価格の高騰分を吸収したようだ。
さらに、生産の海外シフトや機械化が進み、中国やインドネシアなどで
大量生産されるようになったことも輸入単価を押し下げたとみられる。
国内大手のヤマハも23年度エレキギター販売数量は前年度比20~30%増を記録したが、
広報担当者は「現在の状況は一時的なブームかもしれません」と警戒する。
今後は「過度の価格競争に巻き込まれないよう、
付加価値のある中・高級品で格安輸入品とは差別化する」と説明する。
参照元:
◇あっちゃん使用モデル
Gretsch Electromatic G5236T
たかみな使用モデル
Fender Japanムスタング MG69/MH
優子さん使用モデル
Fender Japan JB62M
ゆきりん使用モデル
SONOR Essentinal Force STUDIO ESF11-ST
カラー:ピアノブラック
ベータ製カラーラップ 5A Silver