~ニュースより~
6月末にGoogleがサービスを開始したSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)「Google+(グーグルプラス)」が順調に利用者を伸ばしている。
米調査会社コムスコアの発表によると、Google+の利用者は7月24日に2500万人を突破し、その後も1日あたり100万人のペースで利用者が増加。利用者が2500万人に達するまでのペースは、フェイスブックの3年、ツイッターの2年6カ月を大きく上回っており、現在の利用者数の上位はアメリカの640万人、インドの360万人となっている。
そしてGoogleは12日、Google+に、SNSを通じて遊ぶことができるゲーム機能を追加することを発表。第1弾は、フィンランドのロビオモバイル社からiPhone向けゲームとしてリリースされた大ヒットパズルゲーム『アングリーバード(Angry Birds)』や、フェイスブックにも提供されているジンガ社(Zynga)のポーカーゲーム『Zynga Poker』など、ゲーム会社が開発した16タイトルでスタートするという。
6月の末に利用者が7億5000万人を突破し、SNS市場において圧倒的なシェアを誇るフェイスブックでも、ゲーム機能は非常に人気があるコンテンツ。フェイスブックを追うGoogle+にとって、ゲーム機能の追加はフェイスブック追撃の重要な戦略の一つとなる。
しかし、上述のジンガ社からリリースされている人気ゲーム『ファームビル』は、フェイスブックとの独占契約によりGoogle+には提供されていない。Google+へのゲーム機能追加の発表は12日午後に行われたが、ほぼ同時にフェイスブック側がゲーム関連の記者発表をぶつけてくるなど、激しいつばぜり合いを繰り広げている。今後もSNSを巡るフェイスブックとGoogle+の覇権争いはしばらく続くことになりそうだ。
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12日、Googleが展開するソーシャルネットワーキングサービス「Google+」に、リアルタイム検索とハッシュタグの機能が登場。機能の拡充に、利用者から歓迎の声が上がっている。
リアルタイム検索は、任意のキーワードに対するGoogle+での反応をダイレクトにチェックできる機能。例えば「ビール」と入力すると、「ビール」という単語が入ったコメントやビール関連のニュース記事へのリンクなどが最新のものから順に表示され、いま自分が知りたい事柄に対する反応をチェックすることができる。
一方のハッシュタグは、キーワードの前に半角の「#」を付けると、同じハッシュタグを付けた投稿を確認できる機能で、現在「#ハッシュタグ練習」と入力して、使い方の練習をしている人が多く見られる。
しかし、ツイッターユーザーにはもちろんお分かりのことだろうが、ハッシュタグという機能はすでにツイッターに実装されているものであり、リアルタイム検索は、つい数カ月前までGoogleの検索ページでツイッターを対象に提供されていたものとほぼ同コンセプトのサービスを、Google+に移行させただけのもの(Googleで可能だったツイッターのリアルタイム検索機能は契約の関係で7月に終了。現在ツイッターのリアルタイム検索はYahoo!で可能)。それゆえ、今回の機能拡充に対しては、
「どんどん機能が増えていくな。楽しみだ」
「これは便利だね」
「ハッシュがつくことで、Twitterなみに検索が面白くなるな」
と、期待の声も集まっているものの、一部のツイッターユーザーからは
「二番煎じ過ぎてもう・・・」
「益々twitterっぽくなってきた」
という声も上がっており、今後ユーザーからの受け止められ方がどのように変化していくか注目される。
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AKB48が12月8日からGoogle+を使って情報発信をするようになってから4日目、Google+のフォロワー数(サークルに追加されている数)ランキング上位はAKBメンバーの独占状態となっている。
元々Google+では、一般人やIT業界における有名人が上位に入っていたが、AKB参入により、このランキングが大幅に変更される形となった。フォロワー数が分かるサイト「Google+ Page ランキング G+Navi」を見てみると、12日9時26分現在、1位は大島優子の4万9224人、2位は前田敦子で4万8352人、3位は篠田麻里子で4万6948人だ。
もともと、日本の1位は、早稲田大学の学生・坂口綾優さんだったが、9月下旬から守っていた1位の座をこのたび大島優子に明け渡した。坂口さんはライフレシピサイト・nanapiで先月「普通の女子大生がなぜ、Google+で『日本一』になったのか」という記事で紹介され、話題となっていた。
12日9時26分現在、トップ20のうち、AKB以外は3名。前述の坂口さんは現在8位(3万8661人)、編集者のTakahiro Yamamoto(3万2884人)が14位、「つあど」などを運営する朝山貴生さん(2万6741人)が19位となっている。
AKB48登場以前は坂口さんに次ぐ人気であり、現在も、先のランキングで男性としては一番のフォロワー数を誇るYamamotoさんは、ツイッターで「せっかくのGoogle+ランキングページが、変な人気投票のページみたいになった。残念」「AKBにかまされる前に、もっと自慢しとけばよかったー(笑)」などとこの事態について感想を述べている。
AKB48・SKE48・NMB48が合計260人登録したというGoogle+。今後、著名人の参入が続く可能性があり、Google+の雰囲気が変わっていくかもしれない。
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AKB48ファミリーのメンバー全員が参加していることで話題のSNS「Google+」。18歳以上の全メンバーがアカウントを所持し、それぞれが自由にコメントや画像を投稿しているが、なかでも特に話題となっているのがプロデューサーの秋元康氏だ。
AKBメンバーと秋元がGoogle+にアカウントを作成したのは2011年12月8日のこと。メンバーたちがすぐさま自由な投稿を楽しむなか、秋元が初めてコメントを投稿したのは12月19日。その後、数日に1回程度の頻度で投稿していた秋元だったが、2012年1月6日から急激にその頻度は高まり、1日あたり15~17件ほど投稿するようになったのだ。
他愛もない一言から、メンバーとのやりとり、さらには業務連絡まで、いろいろなコメントを投稿している秋元。そんなコメントの一部を抜粋してみるとこんな感じだ。
「いかん。仕事をする手が止まっている。俺はぐぐたすに入り浸っている。
正気に戻れ、やすす」
「そう言えば、『マジすか学園2』の時に、
咲子師匠(AKB48の松井咲子)をピアノを弾くヤンキーにしようという企画があって、ポニーキャニオンからサウンドトラックを出そうとしてたけど、あれ、どうした?ポニーキャニオンの人、見てたら連絡ください」
「ポニーキャニオンから連絡が来た。『Google+を見て大騒ぎになっていました』って。咲子師匠のアルバム、何が何でもポニーキャニオンでやりたいそうだ。
ぐぐたすの業務連絡は、凄いね」
秋元がいう「ぐぐたす」とは「Google+」を指す言葉で、メンバーたちが使っている愛称。また「やすす」とは秋元康のことで、特にネット上などで使われていた呼び方だ。
メンバーやファンとのコミュニケーションを取るだけでなく、「ぐぐたす」内での提案がビジネスにつながっていくなど、単なるコミュニケーション以上の機能を果たしているともいえる秋元にとっての「ぐぐたす」。さらに秋元は「ぐぐたす選抜」なる構想も打ち出しており、「じゃんけん選抜」のように、Google+を使ってセレクトしたメンバーによる楽曲の発表も考えているようだ。
