もしAKB48のメンバーが日本の「大使」を務めたなら | しーちゃんの“あかりん観察日記(・⌒+)☆ミ”(あかりん命名)

~ニュースより~

 10月23日、東京・南麻布のドイツ大使館。来日していたクリスチャン・ウルフ大統領の隣に舞台衣装をまとった少女たちの姿があった。人気アイドルグループ「AKB48」のリーダー格・高橋みなみさんら3人だ。

 彼女たちは今年の日独交流150周年の記念イベント「ドイツフェスティバル-絆をつなごう ドイツと日本」のゲストとして招かれた。大統領と記念のサインを交換する姿を写真入りで報じる一般紙もあったほど。彼女たちは「親善大使」のような役割を果たした。

 思い起こせば2年前の春。東京・新宿御苑で恒例の首相主催「桜を見る会」に前田敦子さんや板野友美さんらAKB48の8人の姿があった。ときの麻生太郎首相がアニメやマンガに造詣が深い「アキバ系」と言われていたから招待されたのかもしれないが、「首相がアキバ系アイドルと一緒に花見をした」といった程度の扱いだった。

 当時はまだシングル曲で1位をとったこともなく、決して全国区の人気とは言えなかった。押しも押されもせぬ国民的アイドルとなった今、日本を代表する「外交官」の役割を果たすまでに成長したと言えるだろう。

 経済産業省は日本発のアニメやファッションなどを「クールジャパン」として売り出しているが、外務省の腰は重かった。

 以前から外交関係者らに機会あるごとに「AKB48を日本外交の場で生かすべきだ」と訴えてきた。こちらは結構真剣だったのだが、帰ってきた反応は「AKB48? 聞いたことはあるけど、オタクに人気のアイドルでしょ?」というものだった。かなり有名になった最近でも「『KARA』や『少女時代』の方がすばらしい」と堂々と言ってのける外務省幹部もいたが。

 それはともかく、今やどうだろうか。最近だけでも日独交流イベント以外に、9月24日に中国・上海で上海総領事館などが主催した「上海ジャパンウイーク2011」で公演し、10月9日にはベトナム・ハノイで行われた「第2回日越友好音楽祭」に出演した。

 ベトナム公演では友好親善に貢献したとして、10月25日に高橋さんと渡辺麻友さんが他の出演者とともに首相官邸に招かれ、藤村修官房長官から感謝状を贈呈された。AKB48の活動に政府がお墨付きを与えたわけだ。「AKB初の官邸入り」で、高橋さんは「とても緊張しました」と感想を語っていた。

 関係者によると、上海公演でのAKB48起用を企画したのは外務省の在上海総領事館幹部だという。東日本大震災に対する中国の支援への感謝の意味を込めた無料のイベントの目玉として、日本で話題をさらっているアイドルグループに目をつけた。

 特命を帯びた領事館員は一時帰国し、AKBサイドに接触した。ただし、出演依頼の条件は「無報酬」。連日テレビや雑誌に登場する過密なスケジュールの合間を縫って、しかも海外に無報酬で来てもらうことはかなり難しい。当然断られると思っていたそうだが、趣旨が受け入れられ、高橋さんら中心メンバー16人の参加が決まった。

 当日の上海は大フィーバー。地元メディアも好意的に伝え、あまりの人気殺到のため、前日に予定した握手会は中止されたほどだ。

 昨年9月の沖縄・尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件で毅然とした対応をとらず、関係改善に向けて有効な手立てを打てない民主党政権よりも、よほどいい仕事をしていると言ったら言い過ぎだろうか。ちなみに中国ではAKB48を模倣した「AK98」なる女性グループまで登場している。

 昨年発売された「ギネス世界記録2011」に、「世界一人数の多いポップグループ」と認定されたAKB48は、すでにニューヨークやロサンゼルス、パリ、モスクワなどでも公演を経験し、シンガポールでは定期公演を開催している。

 今月2日には、海外初の姉妹グループとしてインドネシアで活動する「JKT48(ジャカルタ48)」のメンバーが発表された。来年夏には台湾でも「TPE48(タイペイ48)」が活動を開始する予定だ。専用劇場で連日公演し、「会いに行けるアイドル」を打ち出した「AKB方式」はアイドルの海外標準として浸透しつつある。

 日本が国交を結ぶ国は194カ国で、台湾などの「地域」を含めれば約200に上る。これは名古屋・栄を拠点とするSKE48や、大阪・なんばのNMB48といった姉妹グループも含めたAKBグループのメンバー数にほぼ匹敵する。

 そこで大胆にも「AKB1国1親善大使」制度の導入を提案したい。過去にはAKB48の増田有華さんが財団法人日本・ベトナム文化交流協会から初代の「日越文化交流親善大使」を務めたことがあった。役人が得意な「前例」はすでにある。

 東日本大震災には世界中のほぼすべての国や地域から支援やお見舞いが届いた。各国に駐在する「本物の」日本大使や日本政府高官らが感謝の意を示していることは言うまでもない。だが、「AKB親善大使」に、まずはそれぞれが担当する国の駐日大使館訪問や関連イベントなどに参加してもらい、改めて感謝の意を伝えてもらったらどうだろうか。

 AKB48は震災後、「誰かのためにプロジェクト」を立ち上げ、復興支援への協力に力を入れている。両者の思いが一致する上、注目度も高くなるいい案だと勝手に思っているのだが…。

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やっぱり、そういった役は たかみなが1番合ってるよね。


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