死ぬ二週間前まで台所に立っていた母、
少しずつ、少しずつ、
昨日できていたことが、今日はできなくなる。
ある日、階段を降りれなくなり、上がれなくなった。
1人で行けていたトイレに、付き添いが必要になり、
寝たきりになった。
食事は何を食べても受け付けなくなり、
嘔吐してしまう。
水も。
そんな時、本当に助かったのは、「氷」
東城百合子さんの「自然治療」の本に、
「何も受け付けなくなっても、氷だけは吐かずに食べられる」と書いてあった。
本当にその通りで、氷のお陰で脱水を防ぐことができた。
本人も「美味しい」と言って、喜んで食べていた。
入院して最後は、話すこともできなくなるんだけれど、
こうやって死んでいくんだな、というもを真近で見ることで、勉強になった。
ガンは、肝臓、肺に転移していた。
最後は、どこが悪いというか、どこもダメで、心臓だけ動いている感じがしていました。
DV幇助のしょうもない母親だったけれど、全部を許せたわけではないけれど、
忘れたわけではないけれど、
介護することで学びがあった。
そういう意味で、やって良かった。
DV、虐待の張本人、父親が倒れても、意地悪な兄が倒れても、面倒を見るつもりは、全くない。