わが家の長男は
覇気がみられないからダメなんだな~って
ずっと思ってました。
それが「般若心経で朝から幸福に生きる」で
全面否定されているのを読み、びっくり
「もっと、もっと」
「あともう少し」
といったことは本質的には貪欲であり人を不幸にする
とあります。
これらを「向上心」や「覇気」と言うのは単なる美化した表現。
最近の若い人たちを覇気が見られないというけれど
貪欲な大人のほうがエコノミック・アニマルでおかしいのです。
(※エコノミック・アニマル、初めて聞いたので調べると、
利益の追求を第一目的として経済活動する日本人のこと)
などとありまして、
図星を付かれた気分の私は
図書館で見たこの本を借りてきた次第です。。
「般若心経で朝から幸福に生きる」
作はひろさちやさん(お優しそうなお顔のおじいさんで好印象)
日本の宗教評論家であり、
多数の一般向けの解説書を執筆している。
本名は増原 良彦。自称「仏教原理主義者」。
(ウィキペディアより)
大乗仏教の経典である「般若心経」。
文句は全部覚えているのですが、その意味はまったく知らないまま27年。。
この本によると般若心経が意味するところは
世間の目によってではなく、
自由にものをみることを説いているようです。
(自由=自分に由る)
般若心経の中で度々幾度も出てくる「空」。
「空とは、ものには物差しがついていないということ」
と説明されています。
あらゆる物や出来事すべてに物差しはついていないのに、
それを世間の目で見、
比較し、レッテルを貼ることで、
私たちは事実をそのまま、見ることができずにいるのですね。
そしてさらには、
人間の長所を伸ばし、短所を矯正するべきではないとか、
どうせ人は生まれ、苦しみ、死ぬだけのことで、人生は無意味とか、
えーーーーっ??と叫びたくなる・・
私がこれまでがんばってきたことや
人生の意味を考えてきたことこそに意味がない
みたいなことがさんざん書かれているのですが、
そう言ってもらえると、なんだかリラックスできる気がしてくるから不思議です
般若心経の教えによると、
怠けものの長男は矯正せずにそのままを愛すべきらしいし、
人生は目的地などなくてもいい、
のんびり楽しみながら歩いて着いたところが目的地でいいんです、
ですって。
ここ数年は「ありのままで」が流行ったり、
「がんばらない」も流行ってますが、
「がんばる」には「苦しさに負けずに努力する」
という意味があるけれども、
がんばらずに、
楽しみながら努力するのが般若心経の教えなのだそうです。
もしかして
「ありのままで」とか「がんばらない」とかの根源って、
般若心経とか仏教的な思想なのかしら?
なんて思ってしまいましたよ。
たんに、時代がそっちに向かってるのかもしれませんが。。
この「般若心経で朝から幸福に生きる」の発行は2003年。
仕事と子育てをすんごくがんばってて発狂しそうで死にそうだった、
暗黒の時代に出会いたかった。。
この本、難しい言葉もなく、やさしく書いてあるので、とても読みやすいです。
興味ある方は、お近くの図書館をのぞいてみてはいかがでしょう?
(アマゾンでやっすい中古本を買おうかなって思案中( ;∀;))
「老い」についてもいろいろ書かれておりまして、
老いるのが怖すぎる私にはいい薬になりました。。
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