夫は帰らない

息子は何もしない

父はステージ4の癌 

母は物忘れがひどくなる


時々逃げ出してしまいたくなる。


時々帰る夫は自分の機嫌で息子を可愛いがる。

息子は面倒くさいことだらけの世界で生きている。

父のきつそうな姿や声を聞くと、苦しくなる。

母の思い込み もの忘れがある時は、私の心が張り裂けそうになる。


全部投げ出して 走って走って走って ここからいなくなりたい。


何処か遠くへ。

何処か遠くへ。



時々感じる

私の住む世界の向こう側に私がいる。

手を引っ張ってその世界へと連れ戻しに来てくれる人を私は待っている。

昔から。

この世に生まれる前からの感覚なのかはわからないけれど。


感覚で、私はこの世界の人ではなく、何処かの世界の人。

そう 思う。

そんな感覚が私には、ずっとある。


今は、その感覚に埋もれていたい。