パラダイムシフトの筈だったのに
四歳(よとせ)の春は過ぎ易し。
自然災害には抗うことはできず、受け入れなければならないけれど、間違いなく人災だった原発事故は、それまで漫然と許容していたことが迂闊であったと後悔の念にとらわれる。
パラダイムシフト(Paradigm Shift)とは、それまで当然と考えられていた認識や思想、価値観・常識などが革命的にもしくは劇的に変化することを言うが、まさしく、あれはパラダイムシフトとなるべきものだったのに、あれから4年を経てあたりを見回してみればまるで何事もなかったかの様に時間が過ぎていく。
オランダ人ジャーナリスト、カーレル・ファン・ヴォルフェレンが20年以上前に著した『日本 / 権力構造の謎』『人間を幸せにしない日本というシステム』でていねいに日本人の思いを代弁していたが、そんなことを言われなくても日本人はみんな知っているのに、なぜ変われないのだろうかと鬱々と思う。
権力を行使するものは、自分たちに都合よく権力を行使し、不都合は隠し説明せず、火事場泥棒のようなことを平然と行う。
