ブダベストの雨 | Hardnutのブログ

ブダベストの雨

自分がこの世で一番正しいのだと思いがあたり前の世の中だから、そう云う人が会議などで発言の機会を与えられると延々と自論を展開して会議が予定通りに進行できなくなり時間だけがむなしく過ぎて行くということがある。


そんな分かり切ったことに愛想をつかし、いい加減なところで区切りをつけて自室に戻り午睡を決めこんでいたら何か騒がしい。「シュウ雨」と云う単語が転換できないけれどにわか雨を表すあのシュウ雨が、西からの強い日差しが差しこんでいるホテル客室の窓に横から叩きつける。


旅行代理店が募集するアフリカ・ツアーの案内書を見ると、「日差しが強いので帽子とサングラスを携行すること」というようなこと書かれているが、実は、赤道直下のアフリカ諸国では、日中、太陽は真上に来るので以外とまぶしいと云うことはなく、サングラスは必需品ではないことが理解される。ところが、日差しが強いという印象のない欧州、特に北欧の夏季は昼間に普通に街中を歩くにもサングラスが必要となる。太陽は頭上ではなく、ほとんど水平な前方にある。水平線上をいつまでも滑るような移動を続けて沈む気配のない太陽と付き合うのにはサングラスは必需品となり、金髪で透き通るような白い肌の北欧女性が日中サングラスをかけて颯爽と歩く姿は別にファッションとしてではなく必要からであることがよく分かる。


雨のブダペストはこんなものかと、別にどうでもいいことに感激し、にわか雨の後の街かどで客引きをする人と交わす言葉に、この地に生きる人たちの哀愁を見つけていとおしい気持ちになる。

ブダぺシュトは、魅力的でいい街だ。