コーヒーの話
二宮書店という出版社があり、教科書・世界地図などを出している会社で、社会科の副読本で使われる統計要覧なども出している会社で、そこが出している『データブック・オブ・ザ・ワールド』というコンパクトだけれど実に楽しめる統計要覧がある。
ケニアの経済紙のWeb版 http://www.businessdailyafrica.com/ を見ていたら、ケニアで新種のコーヒーが開発され、今年末にかけてリリースされるという記事が目に付いた。
ケニアにはアラビカ種でルイル・イレブン(Ruiru11)という花形品種が脚光を浴びていたが、こんどのバティアン(Batian)というのはRuiru11よりも成長が早く、成木になると収量も病気への抵抗力もRuiru11を凌ぎ久々の期待の新種で、将来はケニアの生産量を押し上げることが期待されるのだという。
ケニアのコーヒーというのは、生豆ベースで、1978年の12万8千トンが最高記録で、その後は凋落の一方で2008年には4万2千トンまで落ち込んでいる。
一方、世界の生産はついに400万トンを超えたと云うことで、冒頭のデータブックを見たらやっぱりベトナム・インド・パプアニューギニアなどのアジアの生産量が堅実に伸びて、消費も中国に代表される新興国が伸びているというデータだった。
日本では酸味の強いケニアコーヒーはあまり好まれないけれど、品質としてはアジアモンスーンで栽培されるアラビカよりも格段にメリハリのあるいいものが生産できるのに、ちょっと残念なことだ。
ケニアではコーヒーに関わった時期もあり、国内業界の事情を詳しく知っているだけに、余計に残念でならない。