ナイロビより 3
ケニアは着実に発展している。
ただ、その成長をコントロールする政府のガバナンスというのがまったく見られない。
交通渋滞はさらに悪化を続け狂気の域に達しているし、新しい建物の建設ラッシュは無秩序に続くき、挙句の果てに「電力供給制限(Power Rationing)」「水道水供給制限(Water Rationing)」という状況だ。
民主党が対象した日本の衆院選の議席数は480で、これから首班指名・組閣という過程を経て20人弱の閣僚の誕生となるが、ケニアは先の総選挙の大モメを治めるために両陣営から大臣を選出し、ケニアの国会議員数210に対して、なんと44人の大臣が存在する。それに副大臣が1一人か場合によっては2人となるので国会議員の半数となる100人以上が大臣か副大臣ということになっている。
これがコフィ・アナンの調停成果であり、冗談以外のなにものでもなく、政府の運営など出来る筈がないのは自明のことで、国民はたまったものではないだろう。
今回何冊か携えて来た本の中に気鋭の分子生物学者・福岡伸一のものがあり、その中にDNAの二重らせん構造を解明したジェームス・ワトソンの記述があるが、このノーベル賞受賞者が2-3年前に「黒人はその他の人種に劣る」ということを新聞で公表して大問題となり、ハーバードでの職も含め公的な地位から追放されたことがあった。
ケニアの政治家を見ているとジェームス・ワトソンの言い分に理解したくなる部分が出て来る。
昨晩は、日本へ陸上選手を送り込んでいるKさん宅で晩ごはんをごちそうになり、翌日の昼になっても、いまだに腹いっぱいの状況が続く。
さて、狂気の渋滞を突いてIndustrial Areaへ出掛けよう。
約4kmの距離を1時間と見積もってみて、歩いて行ってもおんなじかとぼやきたくなる。