南アフリカ・ケニア、為替ウォッチング
来年の南ア・ワールドカップに先駆けて、あの金のトロフィーがアフリカの52ヵ国全てを巡回するということで、スタートは9月24日のカイロからというニュースがあった。
それにしても盛り上がらない。W杯はすぐそこなのに南アが盛り上がっているようには見受けられない。
この前発表された南アの今年前期のGDPの成長率はマイナス6.4%とか云う話だし、現地では賃上げ要求ストが多発し、国外では「南アの治安の悪さ」が強調され、また世界的な景気後退で南アを訪問する旅行者がずいぶん減っているらしい。
為替動向を見ていると、ケニア・シリング(Kshs)は2007年末の総選挙後のゴタゴタで、選挙前US$=Kshs.58という大変にシリング高だったのが、選挙後、年が明けたらあっと云う間にUS$=Kshs.80まで暴落してしまった。その後すこしずつ戻して現在はUS$=Kshs.76程度に上げて来ている。
一方、南アの通過ランド(SAR)は、昨年初めUS$=SAR6.00近くまで行っていたものがズルズルと下落して現在はUS$=SAR8.10あたりまで落としている。
後進国の通貨はハードカレンシーに対して下げる一方というのが普通だけれど、ケニア・シリングが2002年のキバキ大統領就任直後のUS$=Kshs80からじわりじわりと上げて2007年末までにUS$=Ksh60まで上げたのは大したものだし、更に2008年初めから再び持ち直しているのは立派なものだ。もっとも、ケニアの場合は常に海外から金と人を引きつける環境が整っていてケニアの政治状況が混沌としても、その流れにはあまり影響がない。
それに比べ南アの現在の沈滞状況は全て政治状況に起因する。通貨もその他情勢全般も、W杯まで1年を切ってというのに元気がない。困ったものだ。