ミャンマーの食の文化圏
中近東の食を研究している人と話す機会だあったとき、バングラディッシュから西へ中東・地中海を抜けてイベリア半島までトマトが重要な調味料として使われているが、トマトが南米から伝わるまではどんなうま味成分を使っていたのでしょうかと聞いたことがあるが、どんな説明をいただいたか覚えていない。
インドもアラブも地中海料理も、よく目にするのは鍋に油を熱して玉ネギを炒め、トマトを加えてベースを作ればそこからいろいろな料理になる。
唐辛子を含む各種スパイスを加えて鶏肉を入れて煮込めばマサラだったりチキンカレーだし、別種のスパイスを入れてヤギ肉を入れればアラブ料理にもなる。米を入れて炊き上げればビリヤニ、ピラウ、リゾット、パエリヤだ。
タイからインドシナ、中国、朝鮮半島からさらに東へ日本までは、醗酵とうま味の食文化だと思う。
いろいろなタイプの魚醤、醤油、味噌、醗酵豆腐、鰹節の醗酵食と、うま味は椎茸・昆布など。
そのトマト文化圏と醗酵文化圏の接点となるミャンマーはどちらの食文化圏なのか興味があったが、先週、じっくりと体験できた。
どっちもアリだ。
米粉麺もあればチキンマサラもあり、露天のひとつの屋台でサモサと春巻きと香港あたりでよく見かける揚げパンをピーナッツ油の鍋で揚げていた。
米も何種類もの長粒種、短粒種、さらに陸穂もち米と種類が豊富。
お茶も緑茶・半醗酵茶(中国茶)とめちゃくちゃ甘いチャイ(ロイヤル・ミルクティ)みんな有る。
たぶん、圧制・抑圧などなどと内なる苦悩があるのだろうが、ミャンマーの人たちはみんないい笑顔でいろいろなものを食べていた。