ネット界隈では「日本はアメリカの属国だ!」と言う人を見掛けますが、一般に通用する「属国」の定義は無いようです。「宗主国」に対する「従属国」には、

①付庸国 ;一定の自治権を認められているが、その内政・外交が宗主国の国内法により制限を受ける国家を指す。

②保護国 ;条約に基づき、主権の一部を代行させることによって、宗主国から保護を受ける国。

が有るようです。

 ①の場合は、ウイグル自治区・チベット自治区などのように、「中原」に対する「四夷」から格上げ(当該自治区にしてみれば占領)されて「中華」に含まれる場合がこれに当ります。

 日本も「中原」から見ると「化外の地(中華化されず、文明の無い地)」ですが、朝貢国であった朝鮮を中華圏から切り離し、京城帝国大学を大阪帝国大学より前に作った為に、今でも分不相応と思っている人がいるようです。

 

 


 「親中派」は「倭人自治区」になりたがっているようで、その夢が叶わない事から「中国人を日本人に偽装」する手助けまでして、中国との絆を維持する国会議員もいるようですww

 

 


 ②は、グアムがこれに相当する「保護国(名称は準州)」で、米国の負担によって「世界戦略的な軍事施設」が整備されています。日本にも似たような米軍事施設が在るのですが、その経済的負担は日本が負っていても保護されているとは言えず、単に「3発目の原爆投下」から逃れる為の施策のような気もします。

 「グアム準州」には、米国大統領の投票権は無く、合衆国下院に「議決権のない議員」が一人いるだけです。日本がアメリカの「属国」ならば、せめて一人くらい「議決権のない下院議員」が居ても良いのですが、今のところは「グアム以下」の地位しか与えられていないようです。

 若しも日本がアメリカの「51番目の州」になった場合は、「共和党・民主党」に次ぐ三番目の政党として「自民党」が加わり「三大政党制」が成立するかも知れません。一般に民主主義国家では、「三大政党の内の最も弱小な政党が上位の党と連立し、その国の政策を決定する」と云う歪みが生じます。

 日本には、ウイグル・チベット・モンゴル(・満州)とは違って豊富な資源が無い代わりに、「従順な人的資源」と戦略的(地政学的)な利用価値があります。

 日本は、「倭人自治区」となって中国を守る防護壁になるか、「ジャパン州」となって中国の海洋進出を阻む蓋になるか、それが嫌なら「日本国」を取り戻す、三者一択です。