「世界報道自由度ランキング」では、日本が180ヶ国中で70位だったそうです。

 「国境なき記者団」が毎年公表しているのですが、その評価方法は、

・多元性
・メディアの独立性
・多様性
・透明性
・メディア環境と自己検閲
・法的枠組み
・透明性
・ニュースと情報の生産を支えるインフラの質

などを基準としているそうです。

 私の感覚では、日本の場合は、「多元性、多様性」に関しては、大手新聞社が主要TV放送局を傘下に持っていたり、記者クラブが情報を独占したりで、情報を「一元的に管理」し、フリーランスや外国人記者を「排他的に扱っている」事から、低評価は当然だと思います。

 民主党政権時代には20位前後だったような気がしますが、確か「最も政府からの統制がきつかった時代の筈ですww

・あのキャスター黙らせろ!
・書いたら、その社は終わりだからな!
・プラカード(民主党が地上から無くなりますように)を掲げた人が逮捕される。

 これは、国内報道機関が民主党政権からの圧力に屈し、記者クラブ内での統制力が弱まったことから、外国人記者が自由に取材活動できたからだと思います。民主党は外国勢力に弱みを握られている?ので当然ですww

 自民党の場合は、特に「安倍政権」は何かにつけ寛容だったことから、報道機関からの政権批判が激しくなり、「記者クラブ」は調子に乗って自由主義圏の外国人記者を締め出した為に、「報道の自由度」が下がりました。

・「安倍やめろ!」などと大声でヤジを飛ばし、聴衆の聞く権利を奪った人が、札幌地裁で勝訴。
・選挙演説妨害者に対し、安倍首相が「こんな人たちに負けるわけにはいかない」と自衛権を主張したら、「『こんな人たち』も、あなたが守らねばならない国民」と報道機関による批判が広がりましたが、安倍首相が辞めたら「こんな人たち」を守ることも出来なくなり、批判の平仄が合いませんww

 多くの報道機関は、共産主義圏(実際は独裁主義)に対する批判が少ない事から判るように、この「自由度」の低下が政府からの影響ではなく、「報道機関の内部構造」に由来することが理解できます。なので、世界標準とは逆に

[政権の圧力]∝[報道の自由度]∝⁻¹[国民の自由度]

が、日本では特異的に成立します。但し、「報道の自由度」はあくまでも「国境なき記者団」による評価であり、報道の自由や報道しない自由とは何の関係もありませんww

 

 


注)
∝ :比例
∝⁻¹:反比例